一人暮らしにおすすめの本棚は? 種類と選び方のポイント 3ページ目
<本棚の素材・デザインもさまざま>
最近では、本棚を使わないという学生さんも増えているようです。でも、(筆者としては)勉学の本であれ、趣味の雑誌や漫画などの文庫本であれ、本は数多く持っていてほしいとも思うので、本棚もぜひ活用してもらいたいですね。
そこでおすすめは、部屋をコーディネートするときに、本棚もインテリアにしてしまうこと。インテリアのように魅せる本棚でも、一般的な価格は1万円以下のものあれば、1万円~2万円が購入の目安。数ある中から、本棚の材質やデザインを目標とする部屋に合わせて選びましょう。
・木目調
温かみのあるナチュラルオーク、シックなダークオークなど、木のぬくもりを感じる木目調の本棚。ナチュラルオークなどの色は、柱や窓枠などに使用されている色と同じこともあり、室内になじみやすい色と言えます。対照的に、ダークオークの本棚は、部屋にインパクトを与えるインテリアになりますが、高さが低くても高級感があります。ウォールナットやチェリー材を使用したものなども人気色のひとつです。
木目調の本棚を設置する場合、それだけでもインテリアになります。また、机やテーブル、壁際にあるテレビボードなどと、近い色にするのもコーディネートのひとつですね。本棚と机がセットで購入できる場合もありますが、本棚の場合は種類もサイズも豊富。ぴったりと合わなくても、ほとんどの場合ほかのアイテムに合わせた色を見つけることができます。妥協せずにお気に入りを見つけましょう。
・スチール製
モノトーンな部屋を目指したい人が選びやすく、男性の部屋でもよく見かけるスチールラック。造りが頑丈なので、耐荷重も大きいことが特徴です。以前は、一番ポピュラーなサイズが、奥行き45cmでした。これは、畳の1帖が幅90cmというところから考えられたともいわれています。つまり、和室でもぴったり・すっきりと使えるサイズになっているわけですね。
最近では、本の収納に使えるように奥行きが30cm以下のものも多く本棚として使いやすいコンパクトなサイズも見かけます。高さも棚の段数も自分で選べることもとくちょうなので、部屋のスペースに合わせて選ぶことができます。
■一人暮らしの部屋におすすめの本棚 まとめ
一人暮らしの本棚を選ぶポイントをまとめると、大きく分けて次の2つです。
・90~120cmくらいまでの高さ
・本をぎゅうぎゅうに詰め込みすぎず、少し余裕ができる大きさ
一人暮らしでインテリアを楽しむには、部屋を広く見せることが大切です。高さのある本棚でも、背面のあるものと、本が落ちないように数cmの高さでストッパーが付いているものなどがあります。
背面があると高さも強調されやすく存在感が付きやすいため、部屋が狭く見える傾向があります。濃い色の本棚を考えている場合は、90~120cmくらいまでの高さを選ぶことがおすすめ。
本の収納が多い場合は、低めの本棚を並べて配置したり、頻繁に見る本と普段使わない本を分けたりして収納するのもアイデアです。収納カバーなどを用意して、使わない本はベッド下などに保管してみましょう。インテリアとして本棚を楽しむためには、少しの空間があることも大切です。
本棚は学生さんの家具やインテリアとして、活用していただきたいアイテムのひとつです。本棚も勉強のための本を収納するものではなく、一人暮らしやインテリアを楽しむためのものと考えてみるのはいかがですか。本も収納ではなく「飾る」気分で納めておけるかもしれません。
・執筆:高橋美布
建築や設計デザインの経験を活かして、インテリアやリノベーションにかかわるコラムを執筆中。「和」の魅力を海外でもアピールしながら、海外のインテリアや家具の魅力、部屋作りも伝えたいと思っています。