一人暮らしでコスパがいい暖房器具は? 電気代節約に! 3ページ目
■一人暮らしで活用したい! 暖房器具を使うときの節電&節約方法
部屋全体を暖めることのできる暖房器具も、一概にコストがかかるというわけではありません。使い方次第で、部屋の温度を調整しやすく、消費電力を抑えることもできます。ですから、エアコンやヒーターを使うときには、節電を意識した使用がおすすめです。
<停止するよりも温度設定で節電>
運転を始めるときの電気消費量が高いことで知られるエアコンは、停止ボタンを押して運転を止めてしまうよりも、温度を1度下げましょう。夏の場合は、1度高めにします。この方法で温度調節をすると、約10%の節電になります。
<フィルターなどはこまめに掃除>
お手入れ方法でも節電が可能です。一人暮らしのときには、掃除が面倒と思ってしまうこともありますが、フィルターがほこりなどで汚れていると、電気代の消費量が増えてしまうことがあるのです。エアコンのフィルターが目詰まりを起こしていると、水漏れや異常なにおいが発生することもあります。
<暖房器具の風向きは「下」>
暖かい空気は上にたまりやすくなっています。そのため、風向きを調節して、足元が温まるように暖房器具を使用することがおすすめ。クーラーを使用するときに、扇風機で空気を循環すると、部屋の温度が下がりやすいように、ヒーターを使用するときにも空気の循環が大切です。ヒーターの温風を下に向け、部屋の空気が循環できるように工夫することも大切です。
<ヒーターを使用するときにはカーテンの使用も忘れずに>
外気との差が出やすい冬の寒い時期に暖房器具を使用するなら、カーテンの使用も欠かせません。窓ガラスは暖かい空気を冷やしてしまうことが多く、窓を閉めていても部屋を暖めにくいこともあります。そこで、部屋の保温を考える場合、厚手のカーテンを使用し、床について窓が見えない丈がおすすめです。
<部屋の湿度も必要>
暖房器具のつけすぎで部屋が乾燥してしまうと、暖めているつもりでもなかなか温度が上がらないと感じてしまうことがあります。そんなときには、ついエアコンの設定温度を上げてしまうことにもなります。そこで、加湿器も併用させることもいいかもしれません。加湿器の使い過ぎは、結露のもとになりますが、部屋の適度な湿度があると暖房器具効果が期待できます。
<コスパのためには室外機も要チェック>
室内を暖めることを考えていると、屋外の状況を忘れてしまいます。が、ここも節電やコスパに大切なポイント。室外機に雪が付いたり積もったりすることでも、部屋を暖める暖房器具効果が低下します。さらに、おしゃれにと思い、室外機周辺に植木や物を配置してしまうことでも、吸排気効果が下がってしまうので電気代のムダにつながってしまうこともあるのです。
■一人暮らしのおすすめ暖房器具まとめ! エアコンと合わせた使いかたから始めよう
大学生向けの物件に多いワンルームや1K、1DKなど、最近ではエアコンがすでに設置されていることもあります。すでに取り付いているからと思って、つい使いすぎてしまうと、電気代がかかりすぎてしまうことにも。そんなときには、ガスファンヒーターなどに切り替えてみることもできます。
部屋に取り付いているエアコンを使いながら、ホットカーペットとの併用はいかがでしょうか。ホットカーペットを使うときには、ブランケットなどを用意しておくと、足元を暖めるのに役立ちます。エアコンを使うことで、電気代が急激に上がるなら、1時間の消費電力を考えながら、ヒーターなどを購入してみましょう。
寒い冬を乗り切るのに欠かせない「暖房器具」選びには、部屋全体を暖めるか、一部暖まればいいかで、家電の種類が変わってきます。目的に合った暖房器具を準備して、一人暮らしでも電気代を節約しながら、暖かく快適に過ごせるようにしましょう。
・執筆:高橋美布
建築や設計デザインの経験を活かして、インテリアやリノベーションにかかわるコラムを執筆中。「和」の魅力を海外でもアピールしながら、海外のインテリアや家具の魅力、部屋作りも伝えたいと思っています。