おすすめのミステリー小説20選! 大学時代に読みたい、あの名作を紹介 4ページ目
おすすめのミステリー小説16.『長いお別れ』 レイモンド・チャンドラー ~ダンディな探偵、フィリップ・マーロウ~
「ギムレットには早すぎる」という有名なセリフがありますがこれはこの作品に登場する名探偵、フィリップ・マーロウのセリフです。私立探偵のマーロウは、酒場で出会ったレノックスに興味を持ちます。推理だけでなく、ひとつひとつのセリフにも重みがあり、真意を知りたくなる、男気あふれたハードボイルド小説としても人気が高い推理小説です。
おすすめのミステリー小説17.『クライム・マシン』ジャック・リッチー ~ショートミステリの名手ジャック・リッチー~
短編ミステリーの名手、ジャック・リッチーの名作を集めた短編集です。タイムマシンを作ったと豪語する男が、殺害現場を目撃した、と語り出す表題作『クライム・マシン』ほか、軽快・痛快なミステリーが14編。頭を唸らせるような難しい話もないので、就職活動やテスト中の気分転換にもおすすめの一冊です。
おすすめのミステリー小説18.『解錠師』スティーブ・ハミルトン
失語症のマイクは、絵を描くこととどんな鍵でも開けることが得意な少年です。あるとき、大切な人を守るため金庫破りの弟子になることを決めます。彼はなぜ、犯罪から逃れられなかったのか? 収監された刑務所から、彼は語り始めます。不器用な少年が居場所を求めてさまようお話です。サスペンスの形を取った青春小説です。
おすすめのミステリー小説19.『氷の天使』キャロル・オコンネル ~クールな女警官が大活躍~
浮浪児だった自分を育ててくれた養父が殺されてしまったところから物語は動きます。周囲に頼ることなく、ハッキングなど独自の捜査方法で事件を追って行くうちに不思議な人物と出会います。浮浪児時代に培ったたくましさ、信頼できる人にしか心を打ち明けない固い心など、クールな主人公の周りをユニークなキャラクターが支えることで小説が活き活きと動きます。
おすすめのミステリー小説20.『氷の双子』 S・K・トレメイン ~失ったのはどちらの娘か?~
双子のひとり、リディアを失ってしまった夫婦は再出発を決め、スコットランドの島へと移住します。ところが、もうひとりの娘、カースティから「死んだのはカースティ、私はリディア」と告げられます。疑惑を抱き始めた妻は、その後不可解なことに次々と出会います。家族を失ったことで崩壊する一家を描くサスペンススリラーです。
いかがでしたか? はじめから難しいミステリーに手を出すよりも、まずは手軽で痛快な、謎解きを楽しめるものから読み始めると、読書そのものの楽しみに繋がります。今回紹介したおすすめ作品はシリーズものが多くありますので、気に入ったらぜひ続編も手に取ってみてくださいね。
・執筆者:絵ノ本 桃子(ナレッジ・リンクス)
出版取次、図書館などに勤務した後、ライター・出版プロデューサーとして数々の書籍の執筆や企画制作に携わる。現在は親子で読書を楽しむ提案を発信するWebメディア兼本屋 「親子絵本専門店NanuK」を運営している。