【外務省の先輩社員】大臣官房国際報道官室:河野正憲さん

編集部:すい
2018/01/23
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河野さんメインカット

プロフィール:河野正憲(こうの まさのり)
2016年一橋大学法学部卒業。同年外務省に入省し、現職。

国際社会における日本の安全と繁栄、そして国益を守るための外交を行う外務省。そこで働く外務省員たちの仕事内容はどのようなものなのでしょうか? 今回は、外務省の大臣官房国際報道官室で働く先輩社会人・河野正憲さんに、具体的な仕事内容や学生時代の経験について聞いてみました。

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社会人編世界中で日本への理解を深めてもらうための対外発信

今のお仕事はどんな内容?

いま所属している国際報道官室の役割は大きく分けて二つあります。一つは「対外発信」です。総理大臣の外遊時の記者会見や、総理、外務大臣による外国メディアへの寄稿・インタビューなどを通じて、日本の政策を外国の政府や国民に理解してもらえるように発信します。私も2017年にイタリアで行われたG7サミット後、成果発信のための安倍総理の単独記者会見のセッティングなどを担当することができました。

もう一つ重要な仕事は、「国際メディアの報道論調の把握・分析」です。海外の主要なメディアに掲載される国際情勢に関するあらゆる記事に目を通し、省内への情報共有や適切な対外発信の素地を作るために論調をまとめたり、トレンドを分析したりしています。

総理や大臣、あるいは外務省のスポークスパーソンである外務報道官からメディアを通じて発信を働きかける際には、世界のメディアがいま何に関心を持っているのか正確に理解する必要があります。有力なメディアは着眼点も鋭く、国際関係に及ぼす影響も大きいため、彼らメディアに日本政府の主張に関心を持ってもらうためには、メディアの動向を日々くまなくウォッチしておくことが重要です。

2016年に入省し、研修を経てこの国際報道官室に配属となりましたが、入省2年目ながら総理の会見のセッティングを任せてもらったり、ニューヨークでの国連総会にも同行させてもらったりと、非常に恵まれた環境の中で仕事ができていると感じています。また、普通なら縁遠く感じる世界情勢を「自分ごと」として捉えて考えることができるのが、他の仕事にはない外務省ならではの仕事の魅力ですね。

魅力や大きなやりがいを感じる仕事ですが、難しいことも多くあります。特に海外メディアとの調整は難しいですね。日本と海外ではメディアの関心や仕事の仕方も大きく異なるため、例えばどういった場所を撮影ポイントにするかなど取材のアレンジに協力する際に苦労することも多々あります。そうした苦労はあるものの、総理や大臣が発したメッセージが海外メディアできちんと取り上げられているのを見ると、達成感があります。

一番楽しかった&つらかった仕事は?

河野さんインタビュー1

これまでを振り返って印象に残っている仕事としては、スペイン国王王妃両陛下が国賓として訪日したときのことですね。その中で私は、両陛下に同行するスペインのプレス対応を担当しました。彼らがどういったロケーションで撮影したいか要望を聞きつつ、その要望にできるだけ沿えるように調整していきます。しかし、先ほどもお話したように、メディアの文化が異なることや、セキュリティの観点で要望をそのまま受け入れることができないこともあり、その調整には苦労しました。ただ、最終的には1週間近く共に過ごしたスペイン人プレスたちとも仲良くなり、彼らの満足する結果で終えることができました。数日後、「安倍総理や天皇皇后両陛下との会談などを含め、国王王妃両陛下の訪日は日本との関係深化に資する訪問になった」といったスペインでの報道を見た際には、苦労の甲斐があったなと感じました。

また、2017年11月にアメリカのトランプ大統領が初訪日した際にも同行プレスの取材調整を担当しました。海外からわざわざ取材のために来るプレスは、もちろん人数が限られていますので、大統領が行くところ行くところ、それぞれ移動してもらわなければなりません。カメラが重要なシーンを逃さないように、次の取材ポイントまでまさに全力疾走。外務省に入省して最も準備運動を入念にした日かもしれません(笑)。ただ、ここで得た「どのようにすればいい画が撮れて、いい形での発信につながるか」を考える経験は、将来海外の大使館に勤務した際にも役立つ視点ではないかと思い、とてもいい勉強になりました。

今の会社を選んだ理由は?

外務省を目指した原点は歴史への関心からだと思います。歴史を学ぶのが好きで、特に故郷・山口の幕末維新の志士たちの生き様に大きな影響を受けました。幼いころから祖父に同郷の志士たちの生き様を聞かされてきたせいか、自分の憧れる将来像として描いていたのは、高杉晋作や伊藤博文といった長州藩出身で、国を思って世界と向き合った偉人たちでした。

こうした関心から、大学時代は国際政治を学び、「日本を取り巻く国際社会のパワーバランスが大きく変わりつつある現在、日本がどうすれば将来にわたって平和と繁栄を保つことができるのか」を自分なりに考え、いま大事なのは「日本が国際社会とうまく付き合うこと」だと改めて思い至りました。そして、国際社会全体の利益の中に自国の国益を反映させる役割を担う外務省で仕事をしたいと思い、入省しました。

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