8畳のインテリアレイアウトのコツ 工夫して部屋をより広く活用しよう! 3ページ目

■8畳のレイアウトにおすすめ家具はこれ!
少しゆとりのある部屋といっても、限られたスペースの8畳。最大限活用するには、家具のサイズをチェックした平面図があるといいですね。そのためには、家具の寸法もチェックしてみることが必要でしょう。
お手持ちの家具なら、できるだけ正確な寸法を測ってみましょう。購入したい家具なら、販売店のサイトを見るとそれぞれのアイテムの寸法が確認できます。
<一人暮らしに人気のある家具>
・ベッド
男性に人気のある収納付きベッドや高さを抑えたフロアベッドなど、一人暮らしに向いているベッドも種類はさまざまです。収納付きとフロアタイプではベッドの高さは異なりますが、シングルサイズの場合、幅(W)は約970ミリメートル、奥行き(D)は約1950~2170ミリメートルになります。そのため、畳1畳よりも少し大きめのサイズになります。
・ソファ
カウチソファやラブシートと呼ばれる二人掛けソファは、一人暮らしのインテリアで人気のアイテムです。コンパクトなソファは奥行き(D)が750ミリメートルぐらいですが、800~850ミリメートルの標準タイプのものや900ミリメートルを超える幅の広いサイズなど寸法もさまざま。高さ(H)は、580~820ミリメートルぐらいの商品などが揃っています。
・テーブル
部屋を広く魅せる効果のあるテーブルといえば、カフェテーブルや座卓などの低い高さが人気ですよね。狭いから「小さなサイズ」を選んでしまいがちですが、「大は小を兼ねる」ことの意味を実感しやすいのがテーブルです。実用的でないと使用頻度も下がってしまい、インテリアのアクセントにしかならなくなってしまうことあります。限られた部屋のスペースでは、テーブルは実用アイテムに入れておきたいですね。使いやすいテーブルのサイズは、幅(W)が約900~1200ミリメートル、奥行き(D)は約450~600ミリメートルがおすすめです。
・テレビボード
部屋が狭くなることを避けようと思うと、最初にあきらめやすいのがテレビボード。最近では、パソコンで済ませてしまうこともありますが、音や映像サイズを考えるとテレビ好きには、インテリアに加えていただきたいのがテレビボードです。幅(W)は約900~1200ミリメートル、奥行き(D)は約300ミリメートル前後のものが多く、インテリアのアクセントとしても効果的です。
テレビボードは、テレビのコンセントや周辺機器の配線も必要なため、壁際に配置することが多いかもしれません。テレビを見るときは、周辺の壁が見えます。そのためにも、お手持ちのソファや購入を考えているソファに合わせて、テレビボードの高さを選ぶのがおすすめです。
・クローゼットやシェルフ
学生さんの場合には、在学中や就活の時期だけでなく、就職してからも一人暮らしを続ける人もいらっしゃいます。そうすると、スーツやジャケット、ワンピースなど、数年後のライフスタイルも考慮して、クローゼットやシェルフを購入することもあります。
高さのある家具は圧迫感を感じやすいとはいえ、衣類の保管や収納には大切。必要と思うときは「レイアウトを考え」、高さにこだわらないようにしましょう。衣類の収納家具の幅(W)は約900~1800ミリメートル、奥行き(D)は約600ミリメートルが一般的です。
高さのある家具を配置するときに注意したいのは、視界を遮らないようにすること。そこで、高い家具の場合、ベッドやキッチンの間仕切りとして配置すると、目隠しにもなりモダンなレイアウトになります。ベッドやキッチンは、部屋のコーナーや壁際にあることが多く、その付近に高さのある家具を配置するなら部屋の中央に大きな家具がきて威圧感を感じることも避けられます。このようなレイアウトなら、視界も動線もすっきりした配置ができるかもしれません。
<インテリアレイアウトを平面図でチェック>
一緒に暮らす「家具」が決まったなら、部屋と家具の寸法を書き出してみましょう。これは、一人暮らしを始めるときだけでなく、模様替えにもおすすめです。
和室の場合は、正方形であることが多い8畳も、洋室の場合は部屋の奥行きと幅が異なっていることもあるので、要チェックです。正方形の8畳なら、360センチメートル×360センチメートル。A4などの用紙を切ったり正方形を書いたりして、部屋の大きさを記載してレイアウトの外枠を書きます。折り紙でもOKです。
<「視線・動線」を平面図に加えてレイアウトを完成>
8畳の一面、360センチメートルを縮小して、36センチメートルや18センチメートルなどで部屋のサイズを書き、家具の実寸も同じ縮尺で書きます。でも、ゆとりのある使いやすいレイアウトを紙面上で確認にするには、「視線」や「動線」も書き込むことが重要です。
部屋の入り口から、いくつかの方向に線をひいてみましょう。線をひいた先に家具が当たらないとき、また、家具をよけて直線が引けた場合には、8畳の「見た目すっきりの動きやすいレイアウト」が目の前。高さも関係しているので、視線の届きやすい位置は「太め」の線などでチェックすることも役立ちます。
一人暮らしを始めるときも、模様替えや引越しなども、イメージしたり平面図をつくったりすることから始めるのがポイント。インテリアレイアウトをしっかり考えた「ゆとりと便利な8畳」は、とても居心地がよく、楽しい学生生活の想い出にもなります。
執筆:高橋美布
建築や設計デザインの経験を活かして、インテリアやリノベーションにかかわるコラムを執筆中。「和」の魅力を海外でもアピールしながら、海外のインテリアや家具の魅力、部屋作りも伝えたいと思っています。