【第一三共の先輩社員】製剤技術本部 製剤技術研究所 固形剤研究第三グループ 吉江健介さん

編集部:はまみ
2018/03/15
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プロフィール:吉江 健介(よしえ けんすけ)
東京大学大学院 工学研究科を卒業し、2015年に第一三共に入社。平塚の製剤技術研究所に配属され、経口固形剤の開発を担当。

第一三共といえば「ロキソニンS」や「ガスター10」などの市販薬でおなじみですね。しかし、市販薬だけではなくグループ各社でさまざまな事業を展開しています。あらゆる疾患領域をカバーする、業界トップクラスの製品群を持つ製薬会社なのです。今回登場していただくのは、同社の製材技術研究所で、固形剤の開発を担当する吉江健介さん。長年かけて開発されてきた成分を「医薬品」という形につくり上げる仕事とは? 今につながる学生時代の経験についても、お話を伺いました。

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社会人編失敗が許されない、医薬品の最後の仕上げ

今のお仕事はどんな内容?

製剤技術研究所は、創薬プロセスの上流で開発された成分を、実際に患者さんに届ける医薬品に仕上げる役割を担っています。治験(国から薬として承認を受けるための臨床試験)の後半段階まで来た「後期開発品」について、処方を決め、どのような添加剤を入れてどのような形にするか、どのような製法で作るかを研究開発することが仕事です。さらに厚生労働省への申請や、実際に製造をするための工場への技術移転も業務となります。現在、私が手がけているのは固形剤の研究。品目担当責任者の下、実務担当として実験や試製品の製造を行っています。

研究で苦労するのは、医薬品として品質を保つために多くの基準を満たさなければいけないこと。「こちらが立てばあちらが立たず」といったトレードオフがとても多いので、それを見極めて進めていくのが難しいところです。設計図に合わせて試製も自分の手で行い、作っては評価することを繰り返します。仕事のウエイトとしては試製が一番大きいですね。作業中は細かい粉じんが舞うので、無塵衣を着て作業しています。一般の人が想像する研究職に比べると少し泥臭くて、製造業のイメージに近いかもしれません。

医薬品の開発にはとても長い時間がかかります。新薬なら基礎研究から世に出るまで10年〜20年のスパンとなり、この研究所に下りてきてからも最速で2〜3年。5年以上かかるものもあります。私自身は入社3年目ですが、担当品目は全て現在進行中で、世に送り出した経験はまだありません。ひとりの人間が一度に担当する品目はひとつか、せいぜいふたつです。特に私たちが手がけている後期品目というものは、より確実に製品として世に出すという使命をもっているため、ひとつひとつの品目が重要でありひとりが同時にいくつも担当できるものではないのです。

一番楽しかった&つらかった仕事は?

上司に叱られた経験は何度もあります。入社1年目~2年目のころ、与えられた仕事をこなすだけではなく、「自分で考えて新しいことを提案しなさい」と積極的な意見を求められることがありました。でも、必死になって考えた提案が通らなかったときはつらかったですね。後から振り返ってみれば考えが甘かった、未熟だったことがよくわかります。当然かもしれませんが、上司を含めて社員は仕事に関してはとても厳しいです。薬を確実に世の中に出すことが我々の使命なので、「できません」という言葉を安易に使うことはほとんどありません。

私はまだ経験していませんが、やはり自分が設計した薬剤が世に出て人々に使われるというのが、最も大きなやりがいだと思います。しかしそれ以前にも「治験薬を作る」「次の治験薬の設計をする」など短期間の目標設定があるので、それをクリアしたときには達成感があります。もっと細かいところでは、実験が思い通りに成功することが日々のよろこびですね。上手く行かないことのほうが圧倒的に多いので、成功すると「やった!」という気持ちになります。

今の会社を選んだ理由は?

大学ではマテリアル工学を専攻し、高分子を研究していたので、最初は化学メーカーの研究職を志望していました。でも学部の先輩が製薬会社に入社したと聞いて、途中から製薬業界も視野に入れるようになりました。もし私が化学メーカーに就職したら、おそらくその後もずっと変わらず「高分子の人」になりますよね。そう考えたとき、自分の知識を他のフィールドで生かすことも魅力的だと感じたのです。

第一三共に就職を決めたのは、画期的な新薬の研究開発に関われることはもちろんですが、お給料や勤務地などの福利厚生がよかったことも大きいです。通常、工場が併設される研究所は地方にあることが多いのですが、この会社では首都近郊で働けるのが魅力でした。もうひとつの決め手は、説明会や面接でお会いする人事の方々の対応が誠実だったことです。例えば「異動は多いですか?」「基礎研究はできますか?」「博士号は取れますか?」といった質問をすると、「必ず希望通りになるとは限りません」と正直に答えてくれたので、この会社は信頼できると感じました。

入社して研究所に配属されると薬学系ばかりではなく、予想以上にさまざまな専門性の人がいたので、「場違いな所に来た」という感じはしませんでした。製剤の知識は、会社の研修と実際の仕事の両方で身につけてきました。ただ、薬学系のセミナーになると前提となる基礎知識が必要なので、薬学の教科書は一通り勉強しましたね。

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