【JR東海の先輩社員】中央新幹線推進本部リニア開発本部 山梨実験センター車両基地:齊藤慎二さん 2ページ目
齊藤さんの「ガクチカ(学生時代一番力を入れたこと)」は?
大学時代、一番力を入れていたのは「ラグビー」です。大学から始めて、4年間みっちり行いました。ラグビーを通して一番学んだのはやはり「みんなで何かを成し遂げる」という精神ですね。
ラグビーは一人では勝てないスポーツです。全員が足並みをそろえ、意識を一つにしないと勝つことはできません。私たちの学校は、強豪校ではなかったので、練習環境も恵まれておらず、授業の関係でチーム全員が練習に揃うこともまれでした。そうした状況で、チーム全員の意識を合わせることは困難を極めました。それでも「よく話し合うこと」を意識して取り組んだことで、目標だったリーグ優勝を成し遂げることができました。
仕事で役立っている大学時代の経験は?
ラグビーから学んだことの多くが、今の仕事に役立っています。先ほど述べた「みんなで何かを成し遂げる精神」もそうですし、チームワークを生かすためにコミュニケーションを疎かにしないことは、特に大切にしています。
ラグビーを始めたときは初心者だったので、経験者にできるだけ追いつけるよう空いた時間を見つけては自主練習をしていました。このとき、がむしゃらにやるのではなく「目的意識を持って取り組む」ことを特に考えていました。仕事も同じで、限られた時間の中で結果を残すには、目的意識を持つことが重要ですから、そうした考えを身につけることができたのはよかったです。
3年生になったときは、グラウンドの確保や対戦する学校との連絡、合宿を行う際の宿の予約や歓送迎会の運営などを行う「主務」の役割を担当することになりました。そのとき、先輩の送別会で失敗してしまうという出来事がありました。当時、ただただ目の前のことをこなすことだけを考えて送別会を行った結果、先輩たちのことを全く考えていないような内容になり、先輩を怒らせてしまいました。「何のために送別会をやるか」という考えが欠落していたのです。このときは大いに反省しましたね。この「何のためにやるか」をしっかりと考えることは、今の仕事でも大事なことです。
就活前にやっておいたほうがいいことは?
高校までは「誰かに連れられて何かを経験すること」が多いと思いますが、大学生や社会人になると「知っている人が誰もいない環境に飛び込む」ことが多くなります。多くの企業では、入社してすぐに知らない人たちとグループになって、課題に取り組まなければなりません。そこで臆することなくちゃんと話をして、自分の意思を伝えることが求められます。そのとき大事になってくるのが、「知らない人と話す経験」。学生時代に同級生だけでなく社会人などいろんな人とコミュニケーションを取ることで、知らない人と話すスキルを磨くことができると思うので、学生時代には「話す経験」を大事にしてほしいですね。
大学時代のラグビー経験から「みんなで何かを成し遂げる精神」を学んだという齊藤さん。その経験が就活でJR東海を志望することにつながり、また今の仕事に生きているようです。齊藤さんの人生になくてはならないラグビー経験も、「知っている人が誰もいない環境に飛び込む」ことで得たものですから、みなさんも勇気を持って何かにチャレンジしてみるといいかもしれませんね。
趣味:スポーツ全般(ラグビー、バスケットボール、フットサルなど)
特技:人の顔と名前を覚えること
就活で受けた企業:20社
志望していた業界:インフラ関係、製造業関係(主に半導体)
今の会社の魅力:現状に満足せず、常に新しいことに挑戦し続けていること
文:中田ボンベ@dcp
写真:中邨誠
取材協力:東海旅客鉄道株式会社