ミャンマーのおすすめ観光地16.タチレク

サーイ川を境に、ミャンマーとタイの国境となる分岐点の町、タチレクはタイのバーツが利用できるほど2国を例外的にビザなしで行き来できる自由な雰囲気の町です。タチレクには、市場で日用品や生鮮食料品が格安で購入できるとあってタイ人と観光客でにぎわい、ミャンマーの商人も慣れた手つきで対応してくれます。

この街は、半日観光で巡れる観光スポットが存在し、黄金のパゴダや仏像のある寺院など見所がいっぱい。タクシーの運転手さんに相談すれば、首長族のカレン族がいる場所へ連れて行ってくれるなど、ミャンマーのディープツアーが体験できます。タチレク市内は中国雲南省に近いとあって、ビルマ語とタイ語と中国語が案内板に書かれています。国境付近の雑多な環境で、地元の子どもたちが屈託なく笑っている姿がなんともほっこり、旅の疲れを癒してくれます。

ミャンマーのおすすめ観光地17.ピンダヤ遺跡

ミャンマーのへーホー空港から2時間、のんびりした雰囲気のシャン高原の山間にある村に、大きな蜘蛛が迎えてくれるピンダヤの洞窟寺院があります。蜘蛛と王子の物語は、洞窟で一晩を過ごした王女7人の前に現れた大きな蜘蛛を、偶然通りかかった王子が矢で成敗したという伝説から蜘蛛のオブジェができたようです。

洞窟の長さは、奥行き150m位で、中には黄金色の仏像が8000体ほど置かれています。この仏像は、村の人たちが寄贈して数が増えているようで、中には「汗をかく仏像」もあり、仏像に浮いた"汗"を人の顔や体に塗ると美しさと幸運が手に入るとの言い伝えもあり、その仏像を探して塗ることをおすすめします。

オプショナルツアーではインレー湖観光の前後に入ることが多く、お茶の産地のピンダヤは、茶葉を摘むダヌ族の姿を見ることができることも見どころはピンポイントですが、観光スポットして行く価値は十分にあります。

ミャンマーのおすすめ観光地18.ゴッディ鉄橋

2016年に築100年を迎えた、ミャンマーのマンダレーとラショーを結ぶ鉄道路線に、絶景と呼ぶにふさわしい「ゴッティ鉄橋」があります。高さ約100メートルの鉄橋(長さ100ｍ)は、岩肌がむき出しのトンネルを抜けるとすぐ、緑の森の絶景渓谷が車窓に広がります。

端から端まで6分間の鉄橋は、左右に柵がない状況で、渓谷の1本道を不穏な金属音と電車の揺れを感じながら進みます。恐怖心で下を見るのが怖く、窓から顔を出すなんて考えられないくらいの乗り心地（！）で鉄橋を渡ります。イギリス統治時代に建設されたゴッディ鉄橋は、建設当時世界第2位の高さを誇り、インスタグラムでも数多く投稿されている人気スポットです。

ミャンマーのおすすめ観光地19.ボーヂョーアウンサン・マーケット

ヤンゴン市外にあるボーヂョーアウンサン・マーケットは、ミャンマー最大の市場で多くの商店が並び、民芸品や雑貨、ロンジー、ヒスイなど、生鮮食料品以外はなんでも揃うマーケットです（月、祝日休）。専門店なのか「操り人形」だけが店を覆い尽くす店や、色とりどりの伝統的な民族衣装ロンジーが並ぶ店などがあります。ミャンマーのお土産購入にもおすすめです。

ミャンマーのおすすめ観光地20.ポッパ山国立公園

ミャンマー仏教の聖地ポッパ山は、標高1518mでナッ信仰の総本山があり、玄武岩の火山、ポッパ山の中腹にタウン・カラットと呼ばれる岩山の山頂に寺院があります。ポッパ山の麓のタウン・カラットの標高は737mあり、急な階段を777段上って(途中裸足になります)登山さながらに岩山の寺院を目指します。ここには人気の聖人ボー・ミン・ガウンが祀られているため、熱心な信者が多く、神にパワーをもらおうと参拝客がたくさん訪れます。山頂の寺院は、どうやって建てたのか不思議な神秘の建築で、遠目から見ても驚きがありますよ。

ミャンマーのおすすめ観光地をご紹介しましたがいかがでしたか？ 仏教遺跡群と黄金の寺院、自然の姿そのままの街並みに優しい人たち。ミャンマーは、素朴さの中に心揺さぶられるエネルギーを秘めた国です。旅のベストシーズンは10月中旬～3月の乾季。巡りたい遺跡や観光スポットをピックアップして、楽しい旅にしてください。

執筆：つかさあおい

学生の頃から趣味だった旅行は、いつしか仕事になりツアーコンダクター歴は15年。日本国内（47都道府県制覇）と海外（12カ国40都市）を旅するように。現在は旅行ライターとしてまだまだ日本人が知らない現地ネタを情報発信中。ディープでおもしろい国内旅行、その土地ならではの海外の歩き方をご紹介します。