ホイアン中心部から南西40ｋｍの場所にあるミーソン遺跡は、2～17世紀に栄えたチャンパ王国の聖地だった場所です。このチャンパ王国のミーソン遺跡群は四方を山に囲まれ、王と一体化したシヴァ神等を祀るために祠堂が建てられ、はじめは木製造り、その後レンガ造りで祠堂を再建するなどして継承してきました。遺跡の壁面にはチャンパの女神像があり、周囲にはたくさんの石像が置かれています。接着剤を使わずに組み立てられたレンガ建築物はチャンパ文化のレベル、技術の高さを証明するものとして見所があります。1999年、ミーソン遺跡群は世界遺産として登録されましたが、自然崩壊や戦争の爪痕などで保存状態があまりよくない状況となっています。

ベトナムのおすすめ観光地17.フォンニャ・ケバン国立公園

ラオス国境近くにある豊かな原生林のフォンニャ・ケバン国立公園は、ベトナムの固有植物と固有動物が多く確認されている場所で、大小300の鍾乳洞があり美しい洞窟も見ることができます。

面積はおよそ8万8000ヘクタールで、その中でも人気なのが3つの鍾乳洞があります。まず1つ目はフォンニャ洞窟で、川の水が山を削ってできた地底湖の様な洞窟、2つ目のティエンソン洞窟は鍾乳洞が垂れ下がり一部が一般公開されています。3つ目はティエン・ドゥーン洞窟で、別名「天国の洞窟」と呼ばれていて世界一きれいな洞窟とも言われています。

ベトナムのおすすめ観光地18.ブンタウ

ホーチミン市から船で1時間30分の場所にある1年中海水浴場が楽しめるビーチ・ブンタウは、家族連れやグループにピッタリのローカルの海水浴場です。

シーズン中は地元客でにぎわい、サラサラの砂浜と遠浅のビーチは老若男女が楽しめるビーチスポットです。メインの4つのビーチは、フロント・ビーチ、ストロベリー・ビーチ、パイナップル・ビーチ、バック・ビーチでいろいろなシーンで使い分けをしているようです。メインビーチのバック・ビーチは長さ4ｋｍで砂浜には海の家も建ち並び賑わいます。遠浅で波の穏やかなバック・ビーチはジェット・スキーなどが楽しめます。

ベトナムのおすすめ観光地19.メコン川クルーズ

ホーチミンから国道1号線を南西に1時間30分移動すると、メコンデルタの入口ミトーという町に到着します。このミトーの観光で有名なのは「メコン川クルーズ」でモーター付きの船（木造）にのり、両岸に続くジャングルを眺めながらメコン川を遊覧します。茶色くにごったメコン川では、時々小舟や貨物船と出会います。メコン川で一心不乱に釣りに講じる漁師たちをのんびり見ていると、生きている充実感の様なものが湧いてきます。

メコン川クルーズは、現地のツアーデスクでオプショナルの申し込みをしましょう。中洲のトイソン島、フン島、ロン島、クーイ島などを舟で巡ります。

ベトナムのおすすめ観光地20.ニャチャン

元祖ベトナムのビーチリゾート、ニャチャンはホーチミン市のリゾート地で、椰子の木にパラソル、青い海に白い砂浜というスタンダードなビーチです。周辺に漁港があるため新鮮な海産物は、すぐに海岸通りのおしゃれなレストランに卸され、おいしいシーフード料理として提供されます。ビーチに並行して南北に延びるチャンフー通りなどはホテルやカフェ、ショッピングセンターなどが充実しています。移動にはのんびりレンタサイクル等がおすすめですよ。

ベトナムのおすすめ観光地をご紹介しましたが、いかがでしたか？ ベトナムには、たくさんの世界遺産とビーチリゾートがあるということがわかりましたね。現地での物価もそれほど高い訳ではありませんので、旅行中もお財布に優しい国だと思います。ホーチミンやハノイにもたくさんの観光スポットがありますので、長くまとめて休みが取れる場合は、2都市3都市周遊などしてみてください。新しい発見が待っているかもしれません。

執筆者：つかさあおい（ナレッジ・リンクス）

学生の頃から趣味だった旅行は、いつしか仕事になりツアーコンダクター歴は15年。日本国内（47都道府県制覇）と海外（12カ国40都市）を旅するように。現在は旅行ライターとしてまだまだ日本人が知らない現地ネタを情報発信中。ディープでおもしろい国内旅行、その土地ならではの海外の歩き方をご紹介します。