化粧品やサプリメントの製造・販売を行っている『株式会社ディーエイチシー(DHC)』。大学生のみなさんの中にも、DHCの製品を愛用している人もいるでしょう。また自社の電話番号をアピールしたCMや、人気芸能人を起用した個性的なCMもおなじみですね。今回は、このDHCで働く先輩社員・池島俊季さんに、仕事内容や学生時代の経験について聞いてみました！

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今のお仕事はどんな内容？

香粧品部のスキンケア開発課に所属しています。ここで私が行っているのが、新しいスキンケア商品の開発や既存製品のリニューアル、そして開発に用いるための基盤研究です。中でも基盤研究がメーンとなっています。

スキンケア商品における基盤研究は、皮膚において重要なタンパク質や遺伝子にターゲットを当てたものです。例えば、皮膚のタンパク質によりよい効果が出る成分はどのようなものなのかを研究し、実際にその成分を開発するなど。新製品の開発やリニューアルでは「どういった付加価値を付けるか」がポイントとなります。そうした製品づくりにおいて大事な部分に関われているのは、大きなやりがいです。

また、化粧品の開発・研究の仕事の魅力としては「消費者と距離が近いこと」が挙げられます。他の製薬や化学メーカーの開発はBtoBの仕事が多く、メーカーサイドから評価してもらうことが多いですが、化粧品の場合は感想や口コミなどがネットですぐに出るなど、お客さまの「生の声」を身近に捉えることができます。弊社の場合、「らくがき板」という自社の口コミサイトで「使用した感想」がすぐに書き込まれるので、狙い通りの感想が書き込まれているとうれしいですね。

ただ、「消費者と同じ目線」を持つことはやはり難しいです。特に私は男性ですので、ターゲットである女性ユーザーの感覚をどうすれば知ることができるかというのが、大きな課題です。入社してしばらくは全くつかめず悩みましたが、他の研究者の意見を参考にしたり、出ている商品をとにかく触ったりすることでそのギャップを埋められるようになりました。

一番楽しかった＆つらかった仕事は？

2016年9月に発売された『DHCエンリッチ ナイトクリーム リペア＆リフト』という商品は、私が基盤研究から商品開発までを手掛けたものです。「使って1日で効果が実感できる」というコンセプトで開発したのですが、イチから開発するというのが初めての経験だったので、かなり苦労しました。発売までだいたい1年半ほどかかり、他の研究員から毎日のようにダメ出しをもらいましたね。

ただ、苦労した商品だけに発売を迎えた日は本当にうれしかったです。実際に使用されたお客さまが、「肌の質感が変わった」など、ポジティブな口コミをしているのを見たときは、報われるといいますか、やってきてよかったと実感しました。

今の会社を選んだ理由は？

高校時代に肌が荒れてしまった時期があり、その際に薬用化粧品を試したところ肌荒れが改善しました。それがきっかけで、「化粧品」に興味を持つようになり、就活でも化粧品業界を志望したんです。

その中でDHCを選んだのは、肌荒れが改善したその化粧品がDHCの商品だったからです。私は、「化粧品は作り手の思いが顕著に現れる商品」だと思っています。それを踏まえ、自分の中で最も思い入れがある会社がDHCだったので、DHCを選びました。実際、希望どおりに入ることができたのは本当にうれしかったですね。

DHCは私のように入社から数年のキャリアの者でも大きなチャレンジをさせてもらえる、チャレンジ精神旺盛な企業だと思います。入社する前は、大企業ならではの堅さがあるのかと思っていましたが、実際はいい意味で自由度が高く、そのギャップは入社して驚いたことの一つですね。