一人暮らしの家賃相場はどのくらい? 引越し前に知っておきたい知識 3ページ目
■家賃の相場から見る物件サイズ
「ゆとりのある物件がいい」というのは、ある意味当然のような条件ですが、ここで融通の利きやすい地方と、いい物件は高くて選びにくい首都圏の違いがあります。もちろん、最初に決めるのは志望大学。次いで、お住まいのある地域を決めてから、物件を決定。これが、一般的な流れでしょう。
といっても、地方と首都圏で家賃相場にこれだけ開きがあると「ちょっと考えちゃう」という場合に参考となる情報を紹介します。
◎家賃相場5万8500円の場合
5万6500円~6万2000円が相場になっている首都圏の一人暮らしの家賃。首都圏の場合は、20~25平方メートル以下の「ワンルーム」や「1K」が多く、築年数もかなり古いものが中心になっています。
対照的に、首都圏以外の場合には、同じ家賃で「1DK」などの物件が借りられます。築年数15年くらいでもリノベーションされていることもあり、広さは25平方メートルを超える物件が多数みられます。物件サイズをみると、地方のほうが魅力のある物件がありますね。
◎4万7800円~5万9100円
首都圏以外でみられる一人暮らし大学生の家賃相場は、4万円台後半。首都圏でこの価格を相場とする物件は、築年数が30~55年、専有面積は10~15平方メートルの物件がみられます。この条件でも、駅から15~20分となっているので、便利な立地条件の物件にはいるかもしれません。物件のほとんどは「ワンルーム」や「1K」ですから間取りは同じですが、専有面積が半分になってしまうのは、気になるところ。
一人暮らしの家賃相場についてご紹介しました。一人暮らしは学生時代の楽しみでもあり、優先できる部分や妥協できる部分があります。家賃の相場は、こうした一人暮らし向きの物件情報が背景となっているのかもしれません。これからの物件探しに、参考にしてみてくださいね。
執筆:高橋美布
建築や設計デザインの経験を活かして、インテリアやリノベーションにかかわるコラムを執筆中。「和」の魅力を海外でもアピールしながら、海外のインテリアや家具の魅力、部屋作りも伝えたいと思っています。