日本を代表する玩具メーカーの『株式会社バンダイ』。低年齢向けの玩具から大人向けのハイクオリティな玩具まで、幅広い年齢層を対象にした商品を手掛けています。そこで今回は、株式会社バンダイでハイターゲット製品を手掛ける先輩社員・長澤ケリー花さんに、具体的な仕事の内容や、学生時代の「ガクチカ」について聞いてみました。

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今のお仕事はどんな内容？

私はコレクターズ事業部海外チームに所属しています。コレクターズ事業部は、「TAMASHII NATIONS」というハイターゲット向けのフィギュアブランドの展開をしている部署です。部内では商品開発や営業などさまざまな役割があるのですが、その中でも海外向けの営業やプロモーションを担当するのが海外チームです。

私はそこで、海外向けのイベントの企画・運営を担当しています。例えばイベントに出すブースのデザインや、カタログやうちわなどの販促物の作成、展示するフィギュアの調達などが主な仕事です。2017年は、「TAMASHII NATIONS」が10周年で、全世界10カ国を回るツアーを開催している関係もあり、入社したばかりではありますが、世界各国のいろいろな仕事を任せてもらい、充実した毎日を送っています。

この仕事は、「憧れていたキャラクター」や「自分の好きなキャラクターに携われる」のが一番の魅力だと思います。特に開発の仕事だと、「好きなキャラクターのグッズを自分で生み出す」ことができます。どれだけそのキャラクターが好きであっても、「公式の商品を自分で作る」ということは望んでもなかなかできません。それができるのが何よりもうれしいことですね。

ただ、公式の商品であるからには、お客さまに納得してもらえる内容でないといけません。そのためには、「キャラクターに対する深い知識や理解度」が重要です。好きなキャラクターだけならいいのですが、自分があまり知らないキャラクターを担当することもありますから、そうなったときも対応できるよう、常に勉強することが求められます。そこがこの仕事の難しいところですね。もちろんキャラクターの知識だけでなく、日本と海外のフィギュア市場の知識も必要ですので、普段からどんなことでも学ぶという姿勢を大事にしています。

一番楽しかった＆つらかった仕事は？

プロモーションの仕事ではないのですが、たまに店舗に立ってお客さまと交流する機会があり、そこで「これからも応援しています」「期待しています」など、言葉を掛けていただくことが多々あります。それは本当に印象深いですね。「こういう仕事に関われてよかった」とすごくうれしい気持ちになりますね。

一番難しかった仕事は、入社してすぐに『マジンガーZ』の商品カタログ作成を任されたときのことです。マジンガーZについては正直あまり知らなかったので、自分が思うように作ってみたラフは上司からかなりダメ出しをされてしまいました。「こんなポーズはしない」「作品を知っていればこんな配置 にはならない」と、細かく指摘されたのですが、その指摘の意味も理解できず悪戦苦闘でした。そこから改めてキャラクターを知ることの大事さを意識するようになったんです。

今の会社を選んだ理由は？

就活時に志望していたのは不動産業界だったのですが、就活を進めていくうちに本当になんとなく「違うな」と思ってしまい、そこから違う業界を見るようにしました。バンダイはその中の一社で、「ここに入りたい！」と思った一番の理由は「面接が楽しかったから」です。

内定をいただいた他の企業の中にもおもしろく感じた面接はあったのですが、「その企業に見合う自分を作っている」という感覚がありました。バンダイでは自分を取り繕うことなく、自然体でいられたので、「自分に合っているのでは」と思い、入社しました。実際入社してからもその考えは間違っていなかったと感じていますね。