部屋のレイアウト・コーディネートのコツ! すぐ真似できる簡単テクニック 2ページ目
1DKは食事用のダイニングテーブルなどを置くことが可能な、少し広めのスペースのキッチンがある部屋のことを指します。具体的には、キッチンの広さが4.5帖までは1K、それ以上あると1DKと記載されています。DKの広さは物件によって違いがあり、1Kに近いような物件もあれば、かなり広めなスペースのある物件までさまざま。DKの広さに合わせた家具を選ぶ必要があります。
最近は、ダイニングテーブルもいろいろな種類がラインナップされています。例えば天板の両側が折りたためるバタフライ式テーブルや、真ん中の収納部分に椅子まで収納できるようになっているテーブル。また、料理中はワゴンの役割を果たしながら、料理後は天板を広げるとテーブルに早変わりするものなど。用途・目的に応じて、とても多様です。
バタフライテーブルなどの場合、広げたときの人の動線に無理がないか、コンパクトにした場合の定位置(置き場所)が部屋への出入りに支障がないか、そして家具のイメージが部屋に合っているかなどが選ぶ際のポイントになります。
人が食事をする際、必要なテーブルの大きさは幅が60cm~70cm、奥行きが35cm~45cm程度です。また、人が椅子に着席した場合のスペースは50cm程度ですが、離着席するためには60cm~80cmのスペースが必要になります。テーブルに椅子を一つだけ置く場合は『60cm~70cm(テーブルの幅)×テーブルの奥行き+80cm』程度のスペースが最低でも必要ですが、対面に椅子をもう一つ置いて2人で食事をする場合は『60cm~70cm(テーブルの幅)×テーブルの奥行き+160cm』程度。そしてテーブルサイドのどちらかには通路が必要になるため(人が通る幅は50cm程度)、一人用のコンパクトサイズのダイニングテーブルと椅子を一つ置くには、110cm×140cm程度のスペース、二人用なら110cm×220cm程度のスペースが求められます。なお、コーナーの壁に沿わせてテーブルを配置して直角に椅子を配置する場合は、140cm×140cm以上のスペースが必要です。
1Kに比べてダイニングスペースがあるということは、それだけコーディネートの幅が広がるということ。カフェスタイルのダイニングセットを置いて、人気のカフェ風スタイルだって可能です。カウンタースタイルにする場合は高さのあるカウンターテーブルと椅子を組み合わせて、カフェのカウンターでお茶をするイメージを膨らませてください。
カフェ風スタイルと一口にいっても、テイストはいろいろあります。例えばモダンスタイルやレトロスタイル、ナチュラルスタイル、ブルックリンスタイルなど。コーディネートするうえでの共通点には、それぞれのテイストに合ったペンダント照明や小物、ウォールアート、観葉植物を効果的に配置することなどが挙げられるでしょう。
居室のレイアウト・コーディネートのポイントは、基本的に1Kの場合と同じです。DKをカフェ風にした場合は、全く違ったテイストにならないように工夫しましょう。ドアを開けると全くイメージが異なる空間が広がっているよりも、どちら側から見ても延長線上に同じイメージの空間が広がっているように見せること。すると同じ空間として認識され、より広々としたイメージになります。
ここで、ブルックリンスタイルのカフェ風インテリアについて補足してきます。ニューヨークのブルックリンは、アーティストやデザイナーが多く住む地区。古い倉庫や建物を改装したショップやギャラリーなどが多く見られます。アーティスティックでおしゃれなイメージのブルックリンスタイルは、近年人気のインテリアスタイルです。その特徴は、モダンとヴィンテージを融合させたスタイルであること。煉瓦やコンクリート打ちっ放しの壁にヴィンテージテイストの家具、手作り感のある小物、黒板アートなどを組み合わせるなど。モダンでありながら、ヴィンテージ感や手作りのぬくもり感なども兼ね備えた独特のスタイルです。ブルックリンスタイルでは、全体的にスモーキーな配色にまとめるのがコツとなります。