インテリアコーディネートのコツとは? 簡単におしゃれな統一感を出す方法 2ページ目
■統一感を出すインテリアコーディネートのコツ
<色使い>
インテリアコーディネートでは統一感を出すための最も大きな要素は色使いです。アパート・マンションの多くが壁や天井の色は白になっていると思います。床はフローリングならベージュか茶系、ドアの色も白か茶系色が多いでしょう。ここですでに2色が配色されています。好みの色でなくても、部屋を決めた瞬間に2色が配色されてます。賃貸物件の場合は受け入れるしかありません。しかし最も合わせやすく落ち着いたイメージになる色が白と茶系色でもあります。このような部屋の家具を選ぶ場合は、白か茶系色を選ぶと統一感が得られるのはわかりますね。そこに自分の好きなカラーをアクセントにします。アクセントはクッションや敷物、置物、壁面アートなどを使用するといいでしょう。差し色にするアクセントカラーによって部屋の印象が大きく変わることを理解しておきましょう。
例えば、グリーンをアクセントカラーにした場合、白・茶系色・グリーンという配色は、アースカラーなので自然界に最も多い色。これらは馴染みある色なのでナチュラル感があり落ち着いたイメージになります。黄色やオレンジ色をアクセントカラーにした場合、温かく明るいイメージの空間になり、青をアクセントカラーにするとクールなインテリアコーディネートに。青は沈静効果があるため、気分が安定し居心地のいい空間ともいえるでしょう。しかし問題は部屋に置く全ての物が、ベースカラー・アソートカラー・アクセントカラーに収まらないということ。どうしてもいろいろな色が混ざってしまいます。テレビなど家電製品のメタリックな色、本や雑誌などの色、その他生活雑貨品のさまざまな色など。このようにインテリアカラーが気になる場合、まずは部屋全体を見回してみましょう。ベースカラー・アソートカラー・アクセントカラーの役割がしっかり活かされていたら、部分的なテレビなど家電製品の色はあまり気にならないこともあります。また雑多な色が気になる場合は、隠すことによって解消することも。収納するのもいいですが、収納しにくい物はカーテンなどで隠していきましょう。もちろんカーテンの色は、統一感のあるものを選んでください。
<素材・質感・フォルム>
近年、生活に必要な什器はさまざまな素材が使われています。昔は自然素材(木や紙など)だけで作られていたため、何も考えることなく統一感を得られました。現代はプラスチック系・金属系・木質系など素材の種類も豊富です。素材で得られる統一感とは、例えば畳の敷かれた和室の部屋にガラステーブルが置かれていると不自然さを感じてしまいます。このようにあまりにもかけ離れた素材同士の組み合わせは違和感がありますが、一般的な部屋では素材・質感・フォルムに関しては、統一感の有無よりも、高級感や重厚感・軽快感・男性的・女性的といった部屋のイメージを左右します。なるべく同じ種類の素材を選べば、その素材自身が持つイメージが部屋全体のイメージになり、木質系の素材を多く選ぶとナチュラルな雰囲気に、金属系やガラスなどを多く選ぶとモダン(現代的)な雰囲気になります。フォルムでは、四角い物を多く配置すると直線的・男性的なイメージに、丸い物を多く配置すると曲線的・女性的なイメージになります。
<デザイン(スタイル)>
デザインの統一感もインテリアコーディネートでは大切な要素です。デザインされたインテリア用品(家具など全ての物を含む)には、それぞれの持つ雰囲気やテイストがあります。これをインテリアスタイルと呼びます。木材など自然素材で作られた、シンプルな物はナチュラルスタイル。同じ木材で作られた物でも、意匠を凝らしてクラシカルな雰囲気を出した物はクラシックスタイル。エレガントな雰囲気を持つものはエレガントスタイル。金属やガラス素材で作られた現代的な物はモダンスタイルと呼ばれています。他にも多くのスタイルがありますが、インテリアコーディネートのデザインやスタイルを統一することによって、統一感のある部屋づくりができます。
近年のインテリアスタイルは、複数のテイストを組み合わせたり、融合させたりして新たなスタイルを作り出すことも多くなっていますが、色と同じで多くのテイストを組み合わせるのはそれだけ複雑になり、テクニックが必要になることも。初めての部屋づくりの場合は、シンプルに一つのスタイルでインテリアをコーディーネートすることをおすすめします。