【サントリーの先輩社員】サントリースピリッツ株式会社 ウイスキー輸入酒部:塚原真奈美さん 2ページ目
▲学生時代の塚原さん
塚原さんの「ガクチカ(学生時代一番力を入れたこと)」は?
大学時代に参加した「日韓学生交流フォーラム」が、大学生活の中で一番頑張ったことだと思います。日本の大学生10人と、韓国の大学生10人で一週間かけてお互いの歴史や文化についてディスカッションするというもので、私は歴史について討論するグループの日本側のリーダーを担当しました。
ただ、韓国の人と歴史について話すのは、お互いの認識の違いなどもあり非常に難しく、ディスカッションが全く進みませんでした。そこで「どうすればお互いが萎縮せずにディスカッションできるのだろう」と考え、まずはお互いが学んできた歴史をそのままシェアする勉強会をしました。相手のことを知れば、自分の意見を伝える際も工夫ができますから、この勉強会は効果的でしたね。
また、メンバー同士が仲よくならないと、ざっくばらんに会話もできませんから、毎晩のように懇親会を企画し、ディスカッションから離れて「お互いの素がどんなものなのか」を知れるようにしました。その結果打ち解けることができ、日を追うごとにディスカッションも活発になっていったんです。最終的には韓国の新聞にも取り上げてもらえるようなフォーラムになり、私自身とてもよい経験になりました。
仕事で役立っている大学生時代の経験は?
やはり「日韓学生交流フォーラム」ですね。文化や考え方、価値観の違う人たちと建設的な話をするためには、「対話」を大切にし、その対話から相手のことを知ることが大事だと学びました。また、対話を重ねながらみんなの考えを1つにし、ゴールに向かっていくということを経験できたのも大きかったです。日韓学生交流フォーラムで学んだことは、現在の仕事でも生かせています。
また大学ではフラダンスのサークルに入っていたのですが、テレビで本場のフラダンスを見た際に、その見事な踊りに感銘を受けて、その勢いで現地にレッスンを受けに行ったことがあります。現地で知らない人たちに囲まれ慣れない言語で学ぶことは、自分にとって大きなチャレンジでした。ただ、実際に自分の目で見て肌で感じることは、重要な経験となったと思います。現在の仕事も実際に店舗に行き、お客さまの反応を見ることが重要なので、そうした「現地で現物を見る大切さ」は学生時代に学べたことですね。
就活前にやっておいたほうがいいことは?
大学時代は、人生の中でも「自由な時間」が持てる最大のチャンスだと思いますから、「やりたい!」と思ったことはとことんチャレンジしてほしいです。私も大学4年間でいろいろなチャレンジをしてそれが今に活きているので、みなさんもいろんなことに挑戦してほしいですね。
また、就活を意識するのならば、ただやりたいことをやるだけでなく、「何でこれをやりたいのか」「どんな目標を持って取り組むのか」も大事です。単純にやりたいことをやるのと、何か目標を持って取り組むのでは得るものも違います。チャレンジする際は、必ず何か目標を持ってとことんやり抜く、この精神を大事にしてほしいですね。
担当されている『SAUZA FARM SOUR』は、おしゃれなボトルと、テキーラにフレッシュフルーツ・野菜を合わせた鮮やかな見た目が印象的で、女性にもテキーラを楽しんでもらいたいという思いが伝わるものでした。そこには、大学時代に学んだ「対話を重ねながらみんなの考えを1つにする」「現地で現物を見ることを大切にする」という経験が生かせているのかもしれませんね。
趣味:旅行、おいしいものを食べること
特技:フラダンス
就活で受けた企業数:25社ほど
志望していた業界:メーカー
今の会社の魅力:チャレンジしてくれる人を応援してくれる文化
文:中田ボンベ@dcp
写真:ブリッジ
取材協力:サントリーホールディングス株式会社