【明治の先輩社員】市乳商品開発部 発酵乳開発グループ:國生智華さん 2ページ目
▲学生時代の國生さん(写真一番右)
國生さんのガクチカ(学生時代一番力を入れていた活動)は?
頑張ったと言えるのは、たったひとつ「ラクロス」です。大学では4年間、体育会系のラクロス部に所属していました。それまではずっと文化部でしたが、大学に入ってスポーツをやってみたいと思ったんです。ラクロスはテニスやバトミントンに比べて経験者が少ないので、スポーツ初心者の私でも、大学から頑張ればなんとかなるんじゃないかと思って選びました。
とにかくラクロス漬けの4年間で、特に最初のころは練習で運動部経験者についていくことだけでも大変。練習でも試合でもコートを走り回るので想像以上にハードな部分も多く、正直言ってつらいこともたくさんありました。でも、一度始めたからには「なにかを残したい」という気持ちがあったので、不思議と辞めたいとは思いませんでした。
試合に勝つとうれしいのはもちろんですが、プレイヤーとして試合に出られなかったときにもサポート役として役に立てることは何かを考えて行動していました。それがうまく功を奏して結果に繋がったときには、すごく達成感を覚えましたね。
仕事で役立っている大学生時代の経験は?
ほとんどラクロスづくしだったので、先ほどの話とかぶるのですが(笑)、ラクロスを通じて学んだ最後まで諦めない気持ちは、現在の仕事に活かされていると思います。また、体力ももちろんですが、精神的なタフさも仕事に役立っているのではないでしょうか。仕事で少しつらいことがあっても「あの頃の方がもっと大変だったから、今はまだ大丈夫」と思えるのは部活に打ち込んだ4年間があったからこそだと思います。
仕事は、お給料をもらってやっていること。もちろん楽しいことばかりではなく、しんどいこともたくさんあります。そんな中で、少しでも仕事の楽しみややりがいを見つけて前に進むことができるのはラクロスのおかげです。
根本的な部分で言うと、ラクロスと仕事は似ているかもしれませんね。ラクロスでは試合の後に自分の動きやミスした点を振り返って分析したり、周囲からアドバイスをもらって次の試合に生かしていました。今の仕事でも人からアドバイスを貰ったり、商品の発売後の動向を分析したりして、前線にいる営業の方がよりアピールしやすく、かつお客様によろこばれるような商品作りへと生かしていく。ラクロスが仕事に変わっただけで、やっていることは同じかもしれません。
就活前にやっておいたほうがいいことは?
あまり最初からやりたいことを絞り過ぎてしまうと、実は他に興味が持てることがあるかもしれないのに、そのチャンスを逃してしまうかもしれません。ですから学生のうちは、最初はいろいろなことに興味を持つといいんじゃないでしょうか。
私自身、就活を始めたばかりの頃は、「人を惹き付ける」ことを仕事にしたいと思い印刷や広告、パッケージデザインの方面に興味があったんです。結果的に食品メーカーという志望業界とは別の分野に入社したわけですが、実際にヨーグルトに関わる仕事をするようになって、「ヨーグルトにはこんなにおもしろいところがあるんだ」という気づきがたくさんありました。
あとは、仕事というのは本当にひとりではできなくて、さまざまな人が関わって成り立っています。ですから、直接就活に関わることではなかったとしても、色々な業界の方々の話を聞いて、繋がりをたくさん持っておくというのは、今後の強みになるのではないかと思います。
学生時代に打ち込んだことは本当にラクロスだけなんです、と謙虚にお話しされていた國生さん。でも、夢中になって打ち込めることがひとつあったからこそ、年齢も性別も部署も違うさまざまな人たちと、ひとつのすばらしい商品を作るという目標に向かって頑張れるのかもしれません。自社の商品に誇りを持ち、多くの人に愛される商品づくりを目指したい、と思いを語る笑顔が印象的でした。
趣味:読書(ジャンル問わず)
特技:トランペット
就活で受けた企業数:50社(エントリーシート含む)
就活で志望していた業界:印刷業界(包装)
現在の会社の魅力:幅広いカテゴリーの食品に携われるところ
文・写真:イマーゴ
取材協力:株式会社 明治