▲学生時代の牧野さん

牧野さんのガクチカ（学生時代一番力を入れていた活動）は？

自分の中で「ワクワクを創りたい」という想いがあり、自ら企画して実行するということに積極的にトライしていました。

まず企画や広報を学ぶゼミの一環で、先輩と一緒に東京ミッドタウンの芝生広場で「和紙キャンドルガーデン」というイベントを年に一度開催していました。年間3000枚以上の和紙を漉き、東日本大震災の被災地の方々に「今の想い」を記してもらったものを灯篭にして照らします。東日本大震災の記憶を風化させたくないという想いから、東京ミッドタウンの担当者に提案してスタートしたイベントでした。

他にも、新橋で学生居酒屋「あるばか」を同年代のスタッフと共に経営していました。この居酒屋は大学生だけで経営しているのですが、同じチームで経営する期間は1年だけ。翌年には次の代へ店を売り渡すというシステムで現在7代目まで続いています。私は5代目のメンバーとしてイベントの企画などを行っていました。お金の工面など苦労したこともたくさんありますが、学生から新橋の仕事帰りのサラリーマンまでさまざまな方の接客ができ、楽しかったです。

仕事で役立っている大学生時代の経験は？

学生時代に身につけたもので、今の業務内容で役に立っているのは、何事も前向きに考え、困難を楽しむところです。もともとたのしいことを考えるのが大好きなのですが、その中には当然大変なこともあったり、壁にぶつかることがあります。そんな状況でも、後ろ向きにならず物事を前向きに捉えることで解決の糸口を見つけられました。大学4年生のときに、スケッチブックとペンだけを持ち、ヒッチハイクをしたことがあります。高速道路の入り口に行き先を書いて立ち、最初は地元・静岡まで、何度か経験を重ねた後、距離を伸ばして大阪行きにチャレンジしました。交通量が少ない場所では車が全然通らず心細くなったり、大変なこともありましたが、その経験が今の行動力や精神的な強さに繋がっているんだと思っています。不安はありつつも、やってみると意外と上手くいきました（笑）。新しい場所に行き、たくさんの人と触れあい、その土地の魅力を知ることができたので、そういったところも今の仕事に活かされていると思っています。

就活前にやっておいたほうがいいことは？

私はなにか大きな物事を決断する前に3人の人に相談するようにしています。1人目は自分のことをよく知っている人、2人目は自分が尊敬する人、3人目は自分のことをあまり知らない人。自分のことを知らにない人の方が客観的な意見が聞けるので。就職活動で悩んでいたときにも、この3人にアドバイスをもらいました。さまざまな方面から自分を見てもらうことは、自分が「本当にやりたいこと」を探る上で役に立ったので、ぜひおすすめしたいです。

どんな話も楽しそうに瞳を輝かせながら語っていた牧野さん。その表情から、今がとても充実していることが伺えました。積極的な行動の中でも、特に印象的だったのは、テレビ番組で観て好きになった尊敬する方に就職活動の相談をするために、Facebookで連絡を取って、直接会うまでに漕ぎつけたというエピソード。そこでもらった「自分自身の気持ちを大切に」というアドバイスが、今の活動の源になっているそうです。

文・竹林佑子（Ｍ-３）
写真・株式会社サニーサイドアップ
取材協力・株式会社サニーサイドアップ