初めての一人暮らしで気を付けたい部屋選びのポイント 3ページ目
初めての一人暮らしであせって部屋を選んでしまい、後々泣きを見るケースは少なくありません。なるべくなら、敬遠したい部屋や注意が必要な部屋を以下にご紹介いたします。
<異臭がする部屋>
カビ臭・排水管の匂いなど異臭のする部屋は避けましょう。カビ臭がする場合、見える場所にカビがなくても壁の中などに発生している可能性があります。知らずに入居してしまうと、健康被害を起こすこともあります。また排水管の匂いがする場合なども排水管が詰まって腐敗している可能性があります。
<外への出口や非常口から離れている部屋>
万が一火事などが発生した場合のことも考慮して部屋選びをしましょう。スムーズに外に出られない、出口や非常口から離れた部屋、廊下が迷路のように入り組んでいる部屋などは避けましょう。
<変形の部屋>
記載されている平米数は充分な広さがあっても、変形している部屋では実際に使用できるスペースが少ない場合があります。例えば変形のため、無駄に廊下が長い場合や部屋の形が歪で家具の配置がしにくく使い勝手が悪いなどの場合があります。
<相場より極端に安い部屋>
近隣物件の相場より、極端に安いという場合も注意しましょう。一見、何も問題がないような部屋でも隠れた瑕疵(欠陥)がある可能性が高いといえます。瑕疵は物理的なものとは限りません。心理的・環境的な瑕疵もあります。
例えば事故物件などがこれに相当しますが、事故物件は通常事前に報告の義務があります。その他にも隣人の迷惑行為などの可能性もあるため、安いから飛びつくのではなく、安い理由をしっかり確認してから選びましょう。
<外から部屋の様子がわかる部屋>
低層階の場合は、外から検討中の部屋を確認することも大切です。カーテンを閉めていないと外から部屋の様子が丸見えという部屋もあります。こんな部屋に入居してしまうと、一日中カーテンを閉めて生活しなければならなくなります。また高層階の場合でも隣の建物から丸見えになることも……。女性は特に注意して、このような部屋は避けるようにしましょう。
これから初めての一人暮らしをするという方は、部屋を選ぶ際に余りにも多くの注意点があることに驚かれたことでしょう。しかし面倒でもしっかりチェックすることが、安心で安全な生活、快適な生活を送ることの第一歩となります。なかなか条件に合った部屋は見つけにくいかもしれませんが、部屋探しは余裕を持って、じっくり選んでほしいものです。まずは、安心・安全が基本です。「万が一何かが起きたら……」を常に想定して部屋を選ぶようにしましょう。
執筆:宮崎ゆう(ナレッジ・リンクス)