タクシーの運転手になるには? 働き方と気になる年収は? 2ページ目
■タクシー運転手の働き方はどうなっているの?
タクシー会社に入り、普通二種免許を取得、そして会社ごとに決められた実習期間を終えることで、いよいよタクシー運転手としてデビューです。そこで気になるのがタクシー運転手の働き方ですね。
会社によって異なりますが、日勤・夜勤で働く時間を選ぶことができたり、月に決められている出勤日数さえ守れば、土日休みにしたり、連休をつくったりが可能な会社もあります。よく「タクシー運転手は拘束時間が長いのでは?」と思っている人もいますが、厚生労働省がタクシー運転手の労働時間基準を出しており、それによると日勤の場合は1日の拘束時間が最大13時間、運転時間は2日ごとの平均で9時間以内となっています。
もちろんこれは「最大」のものですので、会社によっては8時間勤務で1時間休憩、といったケースもあるようです。また、上記時間を超えて運転しないように、メーターで管理などしている会社もあるそうです。
■タクシー運転手の収入は?
会社によっては自分のペースで働くことのできるタクシー運転手ですが、収入はどのようになっているのでしょうか?
厚生労働省が公開している「平成28年賃金構造基本統計調査」の「タクシー運転者」の項を確認したところ、タクシー運転手の平均年収は以下のようになっています。
※平均年収は「きまって支給する現金給与額」を12倍し、そこに「年間賞与その他特別給与額」を加え計算
●企業規模10人以上の会社に勤めるタクシー運転手
平均年齢:58.7歳
平均勤続年数:9.4年
平均年収:330万800円
●企業規模10-99人の会社に勤めるタクシー運転手
平均年齢:60.9歳
平均勤続年数:10.3年
平均年収:281万3,500円
●企業規模100-999人の会社に勤めるタクシー運転手
平均年齢:57.5歳
平均勤続年数:8.7年
平均年収:353万1,500円
●企業規模1,000人以上の会社に勤めるタクシー運転手
平均年齢:59.4歳
平均勤続年数:12.1年
平均年収:371万900円
タクシー運転手は二種免許を取得し、タクシー会社に入ることでなれるため、第2の職業として選択する人が多いのも特徴。ですので平均年齢はかなり高めとなっています。平均年収は「1,000人以上の会社に勤めるタクシー運転手」が最も多いようですが、サラリーマンの平均年収が400万円とされていますので、それよりも低くなっていますね。
給料システムについては、「固定」と「歩合」に分かれており、自分でどちらかを選ぶという会社が多いそうです。固定の場合は月の売り上げに左右されないため安定していますが、大きく収入が上がりません。歩合は月の売り上げ次第ですので、非常に高い月もあれば、低い月も出てきますね。どちらを選ぶかも、自分の働き方次第ということでしょう。
タクシー運転手になるにはどうすればいいかについてご紹介しました。以前、タクシー運転手の方にお話を伺ったところ、「乗客の多いスポットなどを熟知し、かなり稼いでいる人は歩合にして、多くの収入を得ている」のだとか。自分の頑張り次第で高収入を得られる可能性もあるため、そこに魅力を感じて転職する人も多いのだそうです。それに加え、一般的な社会人のように、月-金の決められた時間に働くのではなく、自分のペースで働くことができるのもタクシー運転手の魅力だといえますね。
引用:厚生労働省「平成28年賃金構造基本統計調査」
⇒http://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/GL08020103.do?_toGL08020103_&tclassID=000001062209&cycleCode=0&requestSender=estat
(中田ボンベ@dcp)