測量士になるには? 資格や試験について知ろう

編集部:いとり

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道路やトンネル、ビルなどを建設する際、最初に行うのが建設予定地の位置や面積、また傾斜などを正確に測る「測量」です。測量をしないと、正しい形に建設できなかったり、建設場所の面積に合わないサイズで設計してしまうなど、混乱が起きてしまいます。この測量を行うのが「測量士」ですが、どうすれば測量士になれるのかみなさんはご存じですか? そこで今回は、測量士になるにはどうすればいいかについてご紹介します。


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■測量士になるには?

建築において欠かせない測量士ですが、日本においては測量をすることについて規定はなく、誰でも測量を行うことができます。しかし国や自治体が行う公共測量は「測量士」の資格を持つ人しか行うことができません。また、こうした測量を行う企業や団体には、必ず測量士を置く必要があります。道路工事などは公共工事ですので、その際に行う測量は、測量士でなければ行えないということですね。もちろん公共測量でないものもありますが、仕事の幅を考えれば、測量士の資格は有していたほうがいいでしょう。

では測量士になるにはどうすればいいのでしょうか? 国土地理院の「測量士・測量士補国家試験及び登録」のページに、以下のような条件が記載されています。

1.大学であって文部科学大臣の認定を受けたものにおいて、測量に関する科目を修め、当該大学を卒業した者で、測量に関し1年以上の実務の経験を有するもの

2.短期大学又は高等専門学校であって文部科学大臣の認定を受けたものにおいて、測量に関する科目を修め、当該短期大学等を卒業した者で、測量に関し三年以上の実務の経験を有するもの

3.測量に関する専門の養成施設であって第51条の2から第51条の4までの規定により国土交通大臣の登録を受けたものにおいて一年以上測量士補となるために必要な専門の知識及び技能を修得した者で、測量に関し二年以上の実務の経験を有するもの

4.測量士補で、測量に関する専門の養成施設であって第51条の2から第51条の4までの規定により国土交通大臣の登録を受けたものにおいて高度の専門の知識及び技能を修得した者

5.国土地理院の長が行う測量士試験に合格した者

簡単にまとめますと、

●文部科学大臣の認定を受けた大学、短大、高専、専門学校で測量を学び、卒業後に測量業者の下で必要な経験を積む
●測量士試験に合格する

ということです。

測量士の登録資格の3に「測量士補」とありますが、これは測量士の補佐をする仕事。これも国家資格となっており、文部科学大臣の認定を受けた大学、短大、高専、専門学校で測量を学び卒業することで取得、または測量士補試験に合格することで取得することができます。ですので、測量士登録資格の1-4については、まず測量士補の資格を取得してから実務経験を積み、その後測量士に登録する、というプロセスになります。

もう一つの測量士登録資格である「測量士試験」についてですが、実は年齢、性別、学歴、実務経験などに関係なく受験できるため、測量士補の試験を飛ばしていきなり挑むことが可能です。

試験内容は、


●測量士試験
・択一式28問
・記述式3題(1題は必須、2題は選択式)
●測量士補試験
・択一式28問


となっています。気になる合格率ですが、国土地理院の『平成28年測量士・測量士補試験実施結果』によると、測量士は2,924人が受験し、合格者は304人(合格率10.4%)。測量士補は1万3,278人が受け、合格者は4,767人(合格率35.9%)でした。測量士は合格率が約10%とかなり難関のようですし、測量士補についてもそこまで合格率は高くないようですね。

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