【博報堂の先輩社員】インタラクティブプラナー:金ジョンヒョンさん

編集部:すい

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博報堂の金ジョンヒョンさん

プロフィール:金ジョンヒョン
2013年博報堂入社。研究開発局を経てMDビジネスインキュベーション局インタラクティブプラナー。

企業の製品・サービスの広告やプロモーションなどを手掛ける広告会社『博報堂』。大学生が選ぶ人気企業の上位にも選ばれるなど、学生人気も高い企業です。読者の大学生の中にも、将来入社を目指している人もいるでしょう。そこで今回は、実際に博報堂で働く先輩社員・金ジョンヒョンさんに、博報堂に入った経緯や、仕事に対する姿勢、また学生時代について聞いてみました!

社会人編自分とは異なるタイプの人との仕事が刺激と成長をもたらす

今のお仕事はどんな内容?

私はMDビジネスインキュベーション局で「インタラクティブプラナー」という仕事をしています。MDビジネスインキュベーション局は、新しい事業を始めるためのシーズ(発想)を作ることがメインの部署です。例えばアニメーションを作成したり、モノづくりをするなど、従来の「広告」以外の新しい何かを始めるきっかけを自分たちで作り出しています。その中で、私はインタラクティブプラナーとして「商品開発」や、「人間の能力をテクノロジーで拡張する取り組み」をしています。

2年前には、「ライトモア」という学習支援ボードの開発に携わりました。これはノートなどに字や絵を書く際の筆記音を増幅させるデバイスです。筆記音をしっかりと聞きながら書くと、作業効率が上がるという研究を応用して作りました。私は学生時代からHCI(Human Computer Interaction:人とコンピュータの相互作用)について研究をしており、ライトモアはその研究を生かした製品でもあります。


▲上が実際の「ライトモア」。ライトモアを下敷きにして文字を書くと、反響によってペン先と紙の摩擦で生じる筆記音が増幅。聴覚を刺激することによって、書く効率が上がったり、学習の楽しさを高めたりする効果があるそう。

「博報堂」と聞くと、広告の仕事だけだと思っている人もいると思いますが、新しい提案をするためには、こうした研究開発も大事なこと。そのため、「monom(モノム)」というプロダクト・イノベーション・チームで、私はテクノロジーリサーチなどを行っています。


一番楽しかった&つらかった仕事は?

楽しい、おもしろいと思うことはものすごく多いです。学生時代は一人で研究を続けていたのですが、今の仕事はチームでやるので、コピーライターやデザイナーなど、職種の違う人たちとの協力が不可欠です。そこで起こる「異なる職種の掛け算」というのはすごくおもしろいです。異なる職種同士だと、考え方や発想が大きく違うので、「そんな発想があったのか」と、思いもよらないアイデアが出てきたりします。そうした、自分にない考えと触れることは、時に鳥肌の立つような衝撃を受けることもありました。

特にライトモアの製作時はそうした経験がたくさんありました。私は当初、「反響」という意味の英語である「echo」を取り入れた「エコーシート」という名前を付けていました。どういった研究を取り入れたものなのかを、わかりやすく伝えられる名前だと思っています。一方で、商品となると伝えないといけないメッセージは変わってきます。ネーミングするとき、仲間から「エコーシートは現象を表していて、次の行動を促す名前ではない」と言われました。私にはその考えがなかったので、その気付きは新鮮でした。そして話し合った結果、「もっと書きたくなる」「もっと書けるようになる」という意味の「ライトモア(Write More)」にすることになったんです。異なる職種が出会うことによる相乗効果で、商品のクオリティがどんどん上がっていくのを非常に実感した出来事でした。

また、自分の作り上げた商品がちゃんと生活者の元に届き、役に立っていることは、すごくやりがいを感じます。自分が研究したことや、世の中にあるテクノロジーをうまく生かして形にしたほうが、生活者の役に立つようになりますから。これはやりがいだけでなく、難しく、苦労する部分でもあります。 もちろん、チームのメンバーと衝突することもあるため、そうした「過程」においてはしんどいと思うこともしばしばあります。しかし最終的に「いいものを作り出せた瞬間」は、すごく充実感がありますね。

今の会社を選んだ理由は?

学生時代からHCIを研究していて、できればこのままずっと研究を続けたいと思っていたんです。それと同時に世の中に眠っている有用なテクノロジーを、世間の人々に知ってもらいたいとも考えていて、展示をしたり、いろいろやったんですけど、次に繋がるような展開にはなかなかなりませんでした。

そんなときに、博報堂にいる先輩が、新しいテクノロジーをプロモーションに用いたり、アプリを作っていると聞いて話を聞きに行ったら、私が期待していた通りの仕事(研究)内容だったので、「ここに入りたい!」と思いました。ただ、大学に残って研究を続けてもいいとも思っていたので採用された際も悩みましたが、「一度大学の外へ出てみよう」と思って、入社しました。

自分の研究や考えを会社に持ち込んで形にするところまでやらせてもらえる企業って、なかなかありませんし、キャリアが浅くても、意見や考えをしっかり聞き、いいものであるなら受け入れてくれる会社なので、そこは個人的にすごいなと感じています。

他にも、経験や考え方が異なっていても、似たような「物差し」を持っているが人が多いので、例え違う職種であっても、考えを汲み取って手助けしてくれたり、積極的に意見交換ができるのは、この会社の魅力ではないかと思っています。

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