科学者・研究者になるには? 憧れの職業に就くためのプロセスとは 2ページ目

編集部:いとり

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■研究を続けるには安定した基盤が必要!

科学者が研究を続けるには安定した基盤が必要です。生活に困らないだけの収入と、研究の費用が捻出できなければなりません。ですから、多くの科学者は大学教員などになって高等教育機関で教える、また研究員になる、などをしながら自分の研究を進めます。また、民間の研究所で研究員として雇用されるケースもあります。

科学者が一般企業で働いていないかというとそんなことはありません。多くの企業で、高い専門知識を持った「科学者」が基礎技術の開発などに従事しています。

その最も有名な例が、2002年にノーベル化学賞を受賞した田中耕一さんでしょう。田中さんは株式会社島津製作所の社員でしたが、タンパク質などの質量分析を行うための「ソフトレーザー脱着法」の研究開発を行い、これがノーベル賞受賞につながりました。

企業に就職したサラリーマンという立場ですが、研究にまい進していることに変わりはありません(ただ、研究テーマは企業から指示されることがほとんどですが)。

仮に科学者の王道が大学教員(准教授・教授)に進むことだとすれば、企業勤務で研究を行うのは側道ということができるかもしれません。

では、科学者の給与とはどのくらいなのでしょうか? 厚生労働省の「平成28年賃金構造基本統計調査」の中に「自然科学系研究者」の給与についてのデータがあります。これを参照してみましょう。

●企業規模「10人以上」の企業に勤める自然科学系研究者
平均年齢:38.8歳
平均勤続年数:10.7年
平均年収:643万900円

●企業規模「10-99人」の企業に勤める自然科学系研究者
平均年齢:41.1歳
平均勤続年数:10.0年
平均年収:534万6,100円

●企業規模「100-999人」の企業に勤める自然科学系研究者
平均年齢:36.5歳
平均勤続年数:8.4年
平均年収:568万6,000円

●企業規模「1,000人以上」の企業に勤める自然科学系研究者
平均年齢:39.3歳
平均勤続年数:11.5年
平均年収:682万9,500円

※上記の平均年収は、上の厚生労働省のデータを基に「きまって支給する現金給与額」を12倍し、「年間賞与その他特別給与額」を足して計算しています。

⇒データ出典:厚生労働省「平成28年賃金構造基本統計調査」の「職種別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額」
https://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/GL08020103.do?_toGL08020103_&tclassID=000001054146

大学院に進学して研究を続け、将来は大学の教員になるという人もいらっしゃるでしょう。上記の例えでいうなら「王道」を行く場合ですね。上記のデータから「大学准教授」の給与を参照すると、下のようになります。

●企業規模「10人以上」の企業に勤める大学准教授
平均年齢:47.9歳
平均勤続年数:11.0年
平均年収:848万3,100円

●企業規模「10-99人」の企業に勤める大学准教授
平均年齢:49.1歳
平均勤続年数:9.9年
平均年収:708万800円

●企業規模「100-999人」の企業に勤める大学准教授
平均年齢:49.0歳
平均勤続年数:9.9年
平均年収:801万9,600円

●企業規模「1,000人以上」の企業に勤める大学准教授
平均年齢:47.1歳
平均勤続年数:11.7年
平均年収:883万6,700円

さらに「大学教授」の給与を見てみましょう。

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