なんでマジシャンに!? アイドルから転身した女性プロマジシャンぺるさんに聞いてみた

編集部:すい

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世の中にはたくさんの職業が溢れ、将来の選択肢もたくさん。中には一風変わった仕事をしている人もいますよね。そんな人に出会ったとき、なぜこの人はこの仕事を……と疑問に思うこともありませんか? 今回は、女性マジシャンのぺるさんにお話を伺い、マジシャンになったきっかけや下積み時代、お仕事の裏側を聞いてみました。

■卒業後、一念発起してアイドルへ

――学生の頃はどんな風に過ごしていましたか?

普通に千葉の短大で学生をしていました。もともと車が好きで、卒業する頃には大手の自動車メーカーから内定ももらっていました。

――では一度は就職を?

いえ、内定は……断ってしまいました。高校生の頃に一度アイドル活動をしていたので、まだアイドルへの夢も捨てきれない自分がいて。それで思い切って内定をお断りして、またアイドル活動を始めました。

――すごい勇気ですね。ちなみに、昔アイドルを一度辞めたのはなぜですか?

ある日事務所から雑誌の表紙撮影と聞いて撮影所に行きました。渡されたのは水着……というよりほぼ紐で(笑)。嫌だ! 帰る! と言ったら「じゃあこっちで」と出された水着も小さい。結局は普通の水着になりましたが、泣きながらの初グラビアでした。まだ16、17歳と純粋な時に芸能界の嫌な部分が見えてしまってショックだったんですよね。


▲スノボを滑りながら歌うスノボアイドル時代。
まだ曲の途中で滑り終わってしまうという気まずい思い出も。

■念願のアイドル活動! しかし……

――ではアイドル復帰後は……?

大変ながらもアイドル活動をしていましたが、新しく入った事務所もいろいろとあって……。後からわかったことですが、かなり悪徳でした。それで芸能界は怖いところだ、と改めて思って辞めました。その後求人誌でマジックバーのウエイトレスを募集していて、おもしろそうだと思ってとりあえず働き始めたのがマジックとの出会いです。

――他に探偵も目指していたと聞きましたが?

街で偶然友達の浮気現場を目撃して、とっさに尾行したんです。その時のスリルと興奮が忘れられなくて、ウエイトレスをしながら昼は探偵学校に通っていました。でも結局私が学んだことは「尾行は楽しいけど張り込みはつらい」ということ。まぁ、私には向いてなかったってことですね。

――ウエイトレスから始まりマジックにのめり込んだのはどうしですか?

先輩に教わった簡単なマジックをお客さんに見せる機会があったんです。すごく簡単なマジックなのにめちゃくちゃ喜んでくれて……。アイドルのときは歌っていても足も止めてもらえない。お客さんが2、3人なんてこともありました。初めて会った人にこんなに喜んでもらったことは人生で一度もないと実感して、マジシャンになる決意をしました。

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