『炎の経営者』ってどんだけ熱いの? 伝説の男がつくった企業とやらを調査してみた
どうも、竹内です。ただいま大学3年生。就活しなきゃな~ってことで、ハマっているのは企業モノのテレビドラマ。実在の企業がモデルになってたりするから、企業研究にピッタリ! で、ネットで見つけたドラマがあるんだけれど、コレが面白くって!
それが『炎の経営者』! 自社技術にこだわりを持つ、日本の実在企業をモデルにしたドラマ。で、この会社がつくっているものは、酸化…えち…れん…。そふた…のる…。高、吸水…、ぽり…。なにやらとっても理系な感じで「文系の僕にはさっぱり分からーん!」てのが正直なところ。
というわけで、ドラマのモデルになった企業に行っちゃいました
『炎の経営者』を深掘りすべく、この会社イチオシの酸化なんちゃらとやらを調べるために、僕と同じく大学3年生の(かわいい女子)岡嶋さんと乗り込んでみた。
「岡嶋さん、今日はヨロシク!」
「よ、よろしく(なぜ私が巻き込まれるハメに…。そのドラマ、見てないし…)」
「おじゃましまーす!」
「こ、こら! なんだ、キミたちは!?」
「『炎の経営者』のモデルがここだって聞いて、来ちゃった☆」
「…(彼氏の家を突撃訪問した彼女か)」
「ん、あのドラマを見て? そういうことなら入りなさい」
四方(しかた)さん
日本触媒川崎製造所で生産技術のプロセス設計を担当。優しげな笑顔の奥に炎の意志を持つ。
受け継がれる『炎の経営者』の意志とは?
『炎の経営者』のモデルになった企業は、株式会社日本触媒。1941年に創立された化学品製造企業。ドラマの主人公であり実質創業者の八谷(やたがい)泰造は、国内の石油化学工業の先駆者ともいわれているらしい。
「日本触媒の四方です。興味を持ってもらえてうれしいなあ!」
「会社は小さな町工場から始まったんですよね? それがこんなに大きな工場を構えるほどに! ドラマを見ていた身としては感無量です」
「創業者の八谷は情熱的な人でね。わが社の主力事業のひとつである酸化エチレンも「海外の技術に頼らず、絶対に自社技術で実現させる」という八谷の強い思いがあったからこそなんです」
「従業員に対する熱血ぶりも、あのドラマさながらだったのですか?」
「そうなんです。その思いは我々従業員に受け継がれていて、皆が自社技術に誇りを持っているんです」
「…(へえ、なんだか面白そうな会社)」
酸化エチレンの活用の幅が世界レベルすぎる
「ところで、酸化エチレンって?」
「工場を案内しながら説明しましょう。こっち、こっち!」
「わあ、ザ・工場って感じ!」
「ここで酸化エチレンをつくっているんだよ。まず、2人は『触媒』を知っているかな?」
「…(遠い目)」
「自らは化学変化せず、ほかの化学反応に影響を及ぼす物質のことなんだ。触媒の種類や方法によっていろんなものができるんだけれど、触媒を使って生産しているものの一つが酸化エチレンなんです」
「ドラマでも酸化エチレンの工業化成功はターニングポイントになっていましたね。まさに日本触媒の発展の原点!」
「酸化エチレンって、何に使われているんですか?」
「わが社では酸化エチレンからさまざまなものをつくり出しています。例えば、ソフタノール®。普段、みんなが使っているあるものの原料にもなっているよ」
「うーん、なんだろう?」
「正解は台所用洗剤や衣料用洗剤。汚れ落ちの良さといった洗剤のいろいろな性能はソフタノールなどの成分が支えているんです。最近、コンパクトな濃縮タイプの液体洗剤がたくさん出てきていますよね? その原料として特に人気で、各社からひっぱりだこなんですよ」
「へえ、そんなに身近なところで使われているんだ!」
「ソフタノール®をつくることができるのは日本触媒だけ。日本国内だけじゃなく、世界で唯一なんです」
技術力もすごすぎ! 実は生活の中でめちゃめちゃ恩恵を受けていた
「研究所でわが社が誇る高吸水性樹脂を使った実験をしてみましょう」
「待ってました! わかりやすいの大好き!」
「さぁ、はじめようか」
「……。形から入ればいいってものじゃないから。安全な実験だからね」
仕切り直して・・・
「このサラサラの粉状のものが高吸水性樹脂?」
「高吸水性樹脂1グラムで、最大で約1リットルの水を吸収します。この樹脂は分子レベルでは網目状になっていて、網目のところで水分をキャッチするというわけ。しかも、いったんしみた水分は水を含んだスポンジをしぼるときのようには外に戻らず、圧力をかけてもつかまえたまま!」
「すごーい!」
「吸水性ポリマーって、聞いたことがあるんじゃない? 高吸水性樹脂の別名だよ」
「あ、紙おむつとかに使われていますよね。実際どれくらいまで吸えるものなんですか?」
「種類にもよりますが、紙おむつには
4グラムほどの高吸水性樹脂が含まれています。実験してみましょうか」
「むむむ、水を1リットル以上加えてもしみ出てこない…!」
「薄手の紙おむつができたのも高吸水性樹脂あってこそ。わが社の高吸水性樹脂の世界シェアは4分の1にもなるんです!」
従業員一人ひとりのアイデアが改善につながる!
炎の思いは健在だった
「実験、楽しかったなあ(あとでドラマを見ようっと)。そういえば、工場のいろんなところにボードがありますね。これは?」
???「フフフ、よくぞ気づいてくれました!」
「あ、あなたは?」
向江(むかえ)さん
日本触媒川崎製造所で酸化エチレンやソフタノールの製造スタッフとして働くお兄さん。仕事と髪型には強い拘りを持つ。
「こんにちは、向江といいます。これはね、業務をよりスムーズに行うためにみんなで考えたアイデアなんです。改善策を出し合って、作業の効率化や安全性を高めているんだ」
▲工場内にある改善策の掲示板と向江さんの改善アイデア(センター)
「みんなで力を合わせてより良い工場を目指しているんですね」
「その通り! 作業ははかどるし、作業しやすくなれば事故のリスクも減らせます。実際に取り入れられた意見はこんなふうに掲示して、改善の過程を全員で共有しているんです」
「おぉ、みなさんの熱い思いが伝わります!」
何よりも安全第一。
安心安全への思いが涙ぐましすぎる
「わが社の社是は『安全が生産に優先する』。これは従業員に広く浸透していて、改善のアイデアも日々出ているんです。ちなみに、工場内に縦横無尽にある赤い配管もそんな思いの表れなんです」
「あれは一体?」
「消火栓です。本当にいろんなところにあるでしょう? 万が一に備えて消火訓練もしょっちゅう行っているんです。プラントやタンクにもそれぞれ消火設備を整え、出来る限りの対策をしているんです」
「備えあれば憂いなし、ですものね!」
「わが社は最新の技術やテクノロジーで製品を世に送り出し続けてきました。でも、第一に守るべきものは地域、そして従業員の安全です。この思いは、創業からずっと受け継がれてきました。これも元をたどれば、創業者の八谷の思いがあってこそなんです…」
「その情熱、ドラマ以上…!」
【調査結果】日本触媒は今なお熱い企業だった
酸化エチレン! ソフタノール! 高吸水性樹脂! スラスラ言えるぜ! 「触媒」にはちっともなじみがなかったけれど、身の回りのいろんなところでお世話になっていたんだなあ(しみじみ)。それらを生み出す日本触媒は、従業員全員が『炎の経営者』なみの熱い思いを心に宿していたことにも感激した。
日本触媒が気になった方は、その熱い思いと歴史をまとめたドラマが無料配信中なので、ぜひそちらもチェックしてみてください! (※2018年7月現在、公開は終了しております。)
日本初をかなえた熱き企業の物語『炎の経営者』
不可能といわれた技術を圧倒的な情熱と知恵で生み出した
日本触媒実質創業者・八谷泰造の物語をドラマ化
戦中、大阪に生まれた、とある小さな企業が自社の力で世界に通じる国産技術を生み出すまでの物語。八谷泰造をモデルとした主人公の先見の明とビジネスの手腕も見どころ。
もっと熱い!? ドラマの原作となった小説『炎の経営者』(高杉良 著、文春文庫)も合わせてチェック!
2025年のありたい姿である「人の暮らしに新たな価値を提供する革進的な化学会社」を目指し、技術と創造力で新しいことにチャレンジし続ける日本触媒。独自の酸化技術をベースに発展してきた基礎化学品、それを原料とした機能性化学品のほか、環境保全に貢献する新エネルギー分野にも注力しています。
※工場見学のお申し込みは受け付けておりません。ご了承ください。
日本触媒についてもっと知りたいなら!
マイナビ学生の窓口広告企画/提供:⽇本触媒