マーチャンダイザーとはどんな職業? 仕事内容を知ろう!バイヤーとの違いも解説 2ページ目
マーチャンダイザーになるには?
マーチャンダイザーは、業界の動きや流行を深く知らなければ務まらない仕事であるため、未経験でなるには困難な職種だと言えます。
特にアパレル業界の場合、世間の流行やお客様が求めているものを良く知らないと、マーチャンダイザーになるのは困難です。
実店舗などで販売員の道からスタートし、本社にてバイヤーなど別の業務を担当したうえで知見を深め、社内で認められるようになってから初めて切り開かれる道だと言えます。
ただし、大手のアパレルメーカーでは総合職と販売職が採用時にはっきり分かれていることがあるため、「総合職」で就職しないとマーチャンダイザーにはなれない可能性があります。
マーチャンダイザーを目指すのであれば就職活動の際、人事担当者に
・どのようにすればなれるのか
・なるためのキャリアパスがあるか
を聞いておくと良いかもしれません。
マーチャンダイザーへの近道!?MDアシスタントとは?
「MDアシスタント」と呼ばれる職種であれば、未経験でもマーチャンダイザーへの道が開かれるかもしれません。
MDアシスタントは、マーチャンダイザーのサポートして主にパソコンを使った資料作成や統計レポートをもとにしたデータ作成などを行う業務です。
未経験でも求人募集されている場合が多いため、マーチャンダイザーを目指すための近道になるでしょう。
ただし、アパレル業界の場合はアパレル販売員の経験が必要などのように、現場での販売経験を要する場合もあります。
マーチャンダイザーを目指したい人は、企業の求人だけでなく、就職アドバイザーやエージェントに相談しながら進めるのも方法のひとつかもしれません。
ファッション関連の資格を持っていると有利になる可能性も
アパレル業界でマーチャンダイザーを目指す場合、一般財団法人日本ファッション教育振興協会が主催する民間資格「ファッションビジネス検定」を取得しておくのも手段のひとつです。
「ファッションビジネス検定」は、ファッションの知識はもちろん、マーチャンダイザーに必要とされるマーケティング戦略や流通戦略なども試験範囲になっています。
販売員などでアパレル業界での実績を積みながらチャレンジしたい資格試験だと言えます。
マーチャンダイザーの給料の実態は?
マーチャンダイザーの平均年収については、残念ながら公的データはありません。
しかし、インターネット上では400万円~520万円の間が目安だという情報も見受けられます。
マーチャンダイザーの専門的で責任を伴う働き方が、ダイレクトに給与に反映されていると言っても良いでしょう。
マーチャンダイザーも、他の職種と同じように能力が高くなればなるほど評価されやすく、給与も上がると言えるでしょう。
外資系企業のマーチャンダイザーは日系企業と比較しても給料が高いとされているため、経験を積み、転職などでチャンスをつかめば年収を上げられるかもしれません。
マーチャンダイザーに向いている人
マーチャンダイザーは、商品に関するすべてを統括できる存在と言っても過言ではありません。
そのため、責任者としてもマルチな能力を発揮していかなければなりません。
向いている人の特徴
・数字や計算などに明るい人
・分析が好きな人
・流行を追いかけるのが好きな人
・論理的な考え方が好きな人
・コミュニケーション能力がある人
・アパレル業界に関する知識がある人
・責任感がある人
・相手の目線で物事を考えられる感性が高い人
・決断力のある人
・チームでひとつの目標を成し遂げることが好きな人
世の中にあふれているモノから売れるものを見いだし、他の部署のスタッフと協力しながら確実に売るセンスがある人こそ、マーチャンダイザーに向いているかもしれません。
まとめ
マーチャンダイザーは商品の開発から売れるまでを管理する、非常に専門的で責任感ある仕事です。マーチャンダイザーの中には「忙しい忙しい」と言いながらも、非常に楽しそうに仕事をしている人もいるため、やりがいがある仕事でもあると言えます。
やはり「自分の開発した商品が計画どおりにたくさん売れる」というのは楽しいことなのでしょう。
マーチャンダイザーの道のりは決して簡単ではありませんが、キャリアパスや向き不向きなどを知ったうえで、上を目指すのも良いかもしれません。
(マイナビ学生の窓口編集部)