ソーシャルワーカーとは? なるにはどうすればいい? 2ページ目
国家資格である社会福祉士や精神保健福祉士ですが、次は取得するにはどうすればいいのかをまとめてみました。
●社会福祉士の資格を取得する方法
社会福祉士国家試験を受けるには、以下のいずれかの条件を満たしている必要があります。
1.4年制大学で指定科目を修めて卒業した方
2.2年制(または3年制)短期大学等で指定科目を修めて卒業し、指定施設において2年以上(または1年以上)相談援助の業務に従事した方
3.社会福祉士短期養成施設(6月以上)を卒業(修了)した方
4.社会福祉士一般養成施設(1年以上)を卒業(修了)した方
基本的には、社会福祉士になるための勉強をする学校や養成施設で所定のカリキュラムを修めないといけないということです。
試験は「人体の構造と機能及び疾病」「福祉行財政と福祉計画」「高齢者に対する支援と介護保険制度」などの19科目(※2017年度のもの)。2017年1月に実施された第29回社会福祉士国家試験では受験した4万5,849人のうち合格は1万1,828人(合格率25.8%)でした。難関資格にも挙げられているほどですので、資格取得はかなり難しいようです。
●精神保健福祉士の資格を取得する方法
精神保健福祉士も国家試験を受け、合格することで取得できます。試験の受験資格は以下のようになっています。
1.4年制大学で指定科目を修めて卒業した方
2.2年制(または3年制)短期大学等で指定科目を修めて卒業し、指定施設において2年以上(または1年以上)相談援助の業務に従事した方
3.精神保健福祉士短期養成施設(6月以上)を卒業(修了)した方
4.精神保健福祉士一般養成施設(1年以上)を卒業(修了)した方
社会福祉士と同じで、大学や専門学校などで精神保健福祉士に必要な勉強を修めた人が、試験を受けることができます。
この試験では、「精神疾患とその治療」や「精神保健福祉の理論と相談援助の展開」といったメンタルケアの科目のほか、「福祉行財政と福祉計画」「社会保障」などの福祉系科目も出題されます。気になる合格率ですが、2017年1月に実施された第19回精神保健福祉士国家試験では、7,174人が受験し合格者は4,446人。合格率は62.0%でした。社会福祉士と比べると、合格率は高いようですね。