美容師になるには? 進むべきキャリアや資格について知ろう!
美容師は非常に人気の高い職業です。学生のみなさんのなかにも、なりたいと思っている人は多いのではないでしょうか。では、美容師になるにはどうすればいいのか、みなさんはご存じでしょうか? 今回は、意外と知らない美容師になる方法についてご紹介します。
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■美容師になるには養成学校の卒業が必須!
日本において美容師になるには、「美容師国家試験」に合格し、美容師免許を取得しないといけません。これ以外の方法では、美容師になることはできないのです。勝手に美容師と名乗って活動することは法律違反となってしまいます。
では美容師国家試験を受けるにはどうすればいいのかですが、これも誰でも受験できるものではなく、美容師法に基づいて「厚生労働省の指定を受けた美容師養成施設」で学び、卒業しないと受験することができません。美容師法によると、昼間課程、夜間過程の場合は2年以上学んだ者、そして通信課程の場合は3年以上学ぶことが受験資格となっています。以前は実地での習練も受験資格に含まれていましたが、現在は実地習練は求められていません。
■美容師国家試験の内容は?
美容師国家試験は、春と秋の年2回行われます。試験内容は「筆記試験」と「実技試験」に分かれています。まず筆記試験ですが、美容師免許そのものに関する問題や、衛生管理についての問題、人の身体や髪の毛の知識が問われる内容になっています。「公益財団法人 理容師美容師試験研修センター」によれば、試験は春秋合わせて毎年2万-2万5,000人ほどが受験し、合格率はおよそ7割ほど。専門性の高い知識が求められるため、合格するのはそうそう簡単ではありません。
実技試験は、技術分野の異なる2つの課題が出され、その技術を審査するもの。内容はヘアカット技術を問うものと、ロッドを髪に巻くワインディングや髪にウェーブを作るオールウェーブセッティング技術といった、セッティング技術を問うものになっています。
「筆記試験」と「実技試験」の両方に合格しないと美容師免許を取得することはできませんが、もしどちらか一方に落ちてしまった場合は、次の試験に限りすでに合格している方は免除となり、落ちた方だけ受験すればOK。ここで合格すれば免許を取得することができますが、もし落ちた場合、次回の試験はまた両方の試験を受けないといけません。