弁護士になるには? 司法試験だけではダメ?! 意外と知らない資格と年収をチェック 2ページ目
法科大学院を卒業、または司法試験予備試験の合格によって受験資格を得たら、いよいよ司法試験です。試験は年1回、4日間にわたって行われます。2017年(平成29年度)は、5月17-21日の4日間です。
気になる試験内容ですが、論文式試験がメインとなっており、全4日中3日間が論文式試験。公法系科目、民事系科目、刑事系科目それぞれの論文式試験を受けることになります。最後の4日目は憲法、民法、刑法の短答式試験となっています。
■司法試験に合格した後は?すぐに弁護士になれる?
見事に司法試験に合格! といっても、すぐに弁護士として活動できるわけではありません。合格後は、1年間「司法修習生」として研修や実務を行うことになります。いわば訓練期間ですね。1年間の司法修習が終わった後に、「司法修習生考試」という国家試験を受け、これに合格することで、ようやく弁護士資格が得られるのです。「司法試験に合格するだけでは弁護士になれない」というのは、意外と知らない人も多いでしょう。ちなみに司法修習生考試に落ちた場合は、また司法修習生からやり直しとなるのですが、3回不合格になってしまった場合はまた司法試験から受け直しです。