栄養士になるには? 資格の概要と仕事内容を知ろう 2ページ目
・修業年限2年……実務経験3年以上
・修業年限3年……実務経験2年以上
・修業年限4年……実務経験1年以上
また、修業年限が4年の「管理栄養士養成施設」で免許を取得した場合は、卒業後の実務経験は必要ではありません。
厚生労働省の「管理栄養士国家試験」のページによると、試験科目は以下の9科目です。
ア.社会・環境と健康
イ.人体の構造と機能及び疾病の成り立ち
ウ.食べ物と健康
エ.基礎栄養学
オ.応用栄養学
カ.栄養教育論
キ.臨床栄養学
ク.公衆栄養学
ケ.給食経営管理論
毎年2万人前後の人が受験し、合格者は多い年は1万人ほど。7,000人台という合格者の少ない年もあります。合格率は40-50%ほどです。約半数は合格できていますが、やはり難しい試験であると言えます。
■栄養士免許を持つ人の職場は?
管理栄養士、また栄養士の資格を持っている場合、小学校・中学校などの教育施設や医療施設の他、近年需要が増している老人福祉施設や介護施設で働くというケースが多く見られます。また、その資格を生かして、食品関係の企業で働くという場合もあります。栄養士の育成機関で働くという場合もありますね。
人間にとって不可欠な「食事」に大きく関わることのできる資格だけに、働く現場は幅広いと言えるでしょう。
今回は栄養士になるにはどうすればよいか解説しました。専門性の高い資格なため、社会人の場合は取得が非常に難しい栄養士の資格ですが、中には働きながら授業を受けられ、取得を目指せる専門学校もあります。栄養士になりたいと思っている人は、思い切って養成学校に入るだけでなく、就職後、働きながら取得する道も一つの案として考えてみるといいでしょう。
(中田ボンベ@dcp)