「教職課程」って実際どうなの? 履修中の大学生に聞いてみた<メリット編>【学生記者】 2ページ目
・カリキュラムが充実していて学校教育について深く学ぶことができました(法学部4年・男性)
・教育学部でなくても、しっかりと教育について学ぶことができると思います。教職課程は忙しくて大変なことも多いですが、学べることもたくさんありますよ(文学部4年・女性)
「教職課程」は国の定める基準を満たさなくてはならないので、授業数も多く、忙しい面もありますが、そのぶん、教師になるために必要な知識や経験を積むことができます。教育学部とも遜色はほとんどありません。
先日、筆者の母校である中学校や高校の先生がたとお話しすることがあったのですが、実はその先生方の中にも教育学部卒ではない先生が意外に多いということがわかりました。教育学部出身ではありませんが、それでもしっかりと教師として働いていらっしゃいますし、筆者自身もその先生方には大変よくしてもらった先生方です。「教職課程」でしっかりと学ぶことができれば、教師として働く最低限のスタートラインには立つことはできるので、あとは自分の努力次第でいかようにもなるということですね。
■専門科目に詳しい教師になれる!
・大学では英語を専攻していて、留学にも1年間行っています。将来は生徒たちに生きた英語・役立つ英語を教えたいと思っています(文学部3年・男性)
・学部では日本史を専門で学んでいるので、とにかく知識のある教師になって、生徒たちに日本史のおもしろさを伝えてあげたいです(商学部4年・男性)
所属学部の専門知識を教師になった際に活かせると考えると、教育を深く学んでいくこともステキですが、日本史や英語など専門分野をしっかり学んで、その深い知識を学校教育現場に生かしていくというのもステキなことですよね。もちろん、教育学部でも教科ごとにわかれて学ぶことができますが、より深く専門科目を学んできた教師の授業は価値がありそうです。
■なにより、教員免許が取れます!
これが一番ですね。卒業と同時に「教員免許」が取得できるのがなによりも大きいことだと思います。もしかしたら、新卒の段階では民間企業に就職しても、いずれ教師の道に戻ってくることだってできますし、そういう教師の方もいらっしゃいます。「教職課程」の履修には時間も取られますが、それ以上に大きなものを得ることができるといってもいいのではないでしょうか。
◆まとめ
いかがでしたか? 今回は「教職課程」を実際に履修している又はしてきた人に話を聞いて、その実態に迫ってみました。悩むことや大変なこともあるようですが、「教職課程」を取っていてよかったという人もたくさんいるようです。まあ、最後まで単位を取りきって、教育実習にもしっかり行けば、教員免許を取得できるわけですから、とてもいい制度ですよね。
実は私自身もこの「教職課程」の制度を使って教育実習にも行きましたし、中学教諭や高等学校教諭の免許も取得しています。時間的な負担もあり、大変なことも多いのですが、それでも「教職課程」を取って本当によかったと思っています。みなさんの中でもし興味のあるという方はぜひ、「教職課程」を取ってみてはいかがでしょうか。きっといい経験になるはずですよ。
文・山D