実録! 4年間で250単位以上を取得した大学生3人のリアルボイス <インタビュー編>【学生記者】 3ページ目
―ちなみにお三方から何度か「教員免許」という言葉が出てくるのですが、なぜ教育学部に行かなかったのですか?
Kくん 所属していた学部に、どうしても自分がその教授から教えてもらいたいと思っていた教授がいたんです。その教授の授業を取りたかったのが1つ目の理由かな。
あとは他に行きたいと思っていた大学の教育学部に落ちてしまったこともけっこう大きかったかもしれないですね。他の大学の教育学部には受かっていたからそっちに行こうと思ったこともありましたが、先ほど話した教授の影響もあって、最終的に今の大学に決めて、学部も決めていった感じです。
Hくん 僕の場合は確固たる意志があってなんとしても教師になりたいというよりは、教師を将来の1選択肢として考えていて、他にも公務員や民間企業も考えていました。教師だけではなく、公務員だったり民間企業就職だったり、いろいろな選択肢を選びやすそうな学部がいいなと思っていたんです。
それに加えて、教育学部ではない学部で、広くいろいろなことを学んでみるのもいいなと思ったんですよね。
Yくん 僕も同じで、完全に教師の道に突き進むというよりは、もう少し広く社会を見てからゆっくり将来のことを考えたいなと思っていたので、教育学部ではないところに進学したのだと思います。正直、高校時代はいろいろ余裕がなかったので、あんまり考えきれていないという面もあると思いますけどね(笑)。部活を引退してから、あっという間に大学受験だった気がするので、あんまり記憶がないです……。
まあ、でもひとつ覚えているのは当時から優柔不断だったので、一気に決めきるというよりは選択の幅を広くもてるような学部がよかったんだと思います。友達によく「『石橋を叩いて歩く』」というよりは『石橋を叩きすぎて壊す』タイプだよね」って馬鹿にされるんですけど(笑)、それくらい慎重なんですかね。高校時代に教師に絶対になるっていうことを決めきることができなかったんだと思います。
Kくん うん。たしかにYくんは優柔不断だね。
Yくん でも、逆に考えると、大学入学で人生が決まるわけでもないし、そもそも高校時代にそこまで考えていない人も多いと思うから、実際問題、高校時代にそこまで明確には決められないんじゃないかなって思っています。
大学4年間の中で、いろいろなものに触れて、社会にどう関わっていこうかをゆっくり考えていくのも悪くないと思うし、僕はそうしないと考えられなかっただろうから、今の形でよかったと思っています。