元“人見知りのプロ”鈴木あきえが教える、 誰とでも初対面でうちとけるコツ。 「コミュニケーションに才能はいりません」

編集部:はまみ

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TBS系列「王様のブランチ」で10年にわたりリポーターを務める鈴木あきえさん。番組の人気コーナー「買い物の達人」で見せる、元気で明るいキャラクターからはけっして想像できないですが、実は極度の人見知りだったそう。そんな自身のコンプレックスを克服しながら、さまざまなコミュニケーションのコツをみつけてきた鈴木さんが、このたび初の著書『誰とでも3分でうちとける ほんの少しのコツ』を発売するとのことで、今回は本の内容を踏まえて初対面の人と打ち解けるコツを教えてもらいました。元“人見知りのプロ"だからこそ伝えられるコミュニケーションの極意とは!?

―今回の本で、鈴木さんが人見知りで話しベタだったと知り、あまりに意外すぎて驚きました。どのくらい引っ込み思案だったのですか?

鈴木さん かなり重症でした。この世界に入ったのが高校3年のときで、会う大人と「こんにちは」「お願いします」以外、一切しゃべれなかったんです。どう話していいかもわからないし、とにかく大人が怖くて……。子どもだったのもあるんでしょうけれど、まわりがなにを考えているかまったくわからず、変にすぐ勘ぐっちゃうんですね。とにかくマネージャーの背中に隠れて、極力見られないように、話を振られないように、ひたすらじっとしていました(笑)。

―今の鈴木さんを見ている限り信じられません。どんなゲストに対しても物怖じせず、自分のペースでコーナーを進める、それこそ“コミュニケーションのプロ"だと思っていました。

鈴木さん 自分が変わらざるをえない環境を与えていただいて、そこで試行錯誤しつつ変わっていったって感じです。「どうすれば初対面の人と楽しくおしゃべりできるんだろう?」そう悩みながらリポーターの仕事を続けるうちに、少しずつですけれど会話のコツらしきものがわかってきたんです。ちょっとしたポイントを意識するだけで、人とのコミュニケーションが驚くくらいスムーズになっていくことを学んだんですね。そんな私だからこそ、みなさんにお伝えしたいんです。「コミュニケーションに才能はいりません」、と。そもそも私自身、まったく才能がありませんので。

―コミュニケーションのノウハウを、元気で明るい鈴木さんが伝えるのではなく、もともと悩みを抱えていた鈴木さんが語るからこそ、ひとつひとつの言葉に説得力があります。

鈴木さん 「王様のブランチ」のリポーターになってからの1~2年間は、私にとってめちゃくちゃハードルが高いお仕事ばかりで、撮影中に沈黙が続いたり失礼なことを言ってしまったり、失敗の連続でした。オンエアを観るたびに「私、向いてないかも」「辞めたほうがいいかな」と落ち込んでばかり……。でも、スタッフの方々が諦めずに私を呼んでくださったんですね。今でこそ感謝の気持ちでいっぱいですが、当時はその期待に応えらずプレッシャーにさえ感じていました。そんなどん底時代、スタッフさんに「ブランチって土曜日になにげなく観ている番組だよね。そこで鈴木がくだらないことやってたり、言ってたりして、フッと笑ってもらって『あ、月曜からもがんばろうかな』って思ってもらえるかもしれない。そう考えるとステキな仕事でしょ?」と言われて目が覚めたんです。「そうか、私はなにをひとりで勝手に重いものを背負っちゃってたんだろう」って。そこから肩の力がすーっと抜けて、驚くほど楽になりました。自然と仕事への向き合い方も変わっていったんです。

―自分が楽しんでいないとまわりに楽しさは伝わらない、ということですね。

鈴木さん 以前の私は心を閉ざしたまま「よろしくお願いします」なんてごあいさつをしていたんです。プライベートでもお仕事でも、自分が心を閉ざしているから相手にも気持ちを開いてもらえず、お互いに気まずい時間が流れるだけでした。そんなあるとき「このままじゃいけない」と思ったんです。自分が心を開けば、相手も開いてくれるかな。内容なんてなんでもいいから、自分から笑顔で話しかけてみよう。“人間関係は鏡"なのだから、私が「初対面の人は緊張する」と思っていたら、相手もそう感じている可能性が高いんじゃないかな。だったら私から積極的に話しかけてみよう、って。「はじめまして」と出会う人は、みんな初対面じゃなくて私の味方になってくれる人だ、そう考えるようになってから、自分の気持ちを打ち明けやすくなったし、相手との距離も縮められるようになりました。

―たとえそう思ったとしても、なかなか行動に移すのは難しいのでは?

鈴木さん 「ああすればよかったなぁ」とロケ現場などで後悔ばかりした時期があって、やらないで後悔するくらいなら、いっそやってみて後悔したほうがいいかも……と思ったんですね。当たってくだけろの精神です。最初はたくさん失敗しましたが、今日ここでやらなかったら今晩悔しくって寝られない!って思って。自分の壁を超えなくちゃ、昨日の自分に負けたくない、って感じです。

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