臨床心理士とはどんな職業? 資格や仕事内容、給与を解説 3ページ目
臨床心理士の平均年収は?
残念ながら「臨床心理士の平均年収がいくらぐらいなのか」という公的なデータはありません。
「臨床心理士」の仕事は、勤務形態などによって年収幅が広いことが原因かもしれません。
インターネット上で見受けられる臨床心理士の平均年収は200~500万円ほどだと言われていることからも、納得なのではないでしょうか。
ただし、仕事のスタイルや勤務場所・勤続年数・臨床心理士本人の能力などでも変化しやすいため、あくまで目安として覚えておくと便利です。
また、正社員なのか非常勤なのかでも差が出るでしょう。
臨床心理士の資格があっても、アルバイトなどのように時給制で働く場合もあることを知っておくと良いかもしれません。
医師が臨床心理士の資格を取得する場合
医師が臨床心理士の資格を取得し、日々の医療業務の中で臨床心理士の技術を用いる場合もあります。
このような特殊ケースの場合は、医師としての収入にウェイトが置かれるため、臨床心理士としての収入とは言えないでしょう。
公務員として臨床心理士の仕事をする場合
前述でご紹介した、「法務省専門職員(人間科学)採用試験 矯正心理専門職区分」により採用された場合も見てみましょう。
例えば、「法務省」の「矯正心理専門職区分」によれば、法務技官(心理)として少年鑑別所などに勤務することになると、以下の通り給与形態に関する記述が見受けられます。
少年鑑別所に勤務する法務技官(心理)には,一般の国家公務員に適用される行政職俸給表(一)に比べ,12%程度給与水準の高い公安職俸給表(二)(令和2年度現在,東京都特別区内に勤務する場合の初任給の例は,248,400円)が適用されます。
このほかに,各種手当(扶養手当,住居手当,通勤手当,期末・勤勉手当,超過勤務手当等)が支給されます。 引用:「法務省:矯正心理専門職区分」 |
ただし、こちらについても臨床心理士というより、公務員としての給与だと言えます。
臨床心理士に向いている人
臨床心理士は、クライアントの悩みを紐解き、解決に導くサポートをする仕事ですので、以下のようなタイプの人が向いていると言えます。
・相手の話を聞くコミュニケーション能力がある人
・粘り強く勉強できる人
・人の言葉にブレないメンタルの強さがある人
・共感力がある人
・冷静な判断力がある人
・諦めない人
臨床心理士は、ただクライアントの悩みを解決するだけでなく、一生に渡る勉強が必要です。
また、臨床心理士は様々な分野の職種の人とも仕事をするため、業務的なコミュニケーションも円滑にできる人が求められるでしょう。
まとめ
臨床心理士は民間資格を取得しないとなれないため、道のりは決して平たんではありません。
ただし、心の健康を大事にするようになった現代社会において、様々な分野で活躍が期待できる職種だと言えます。
心理学や臨床心理学だけでなく、どんな依頼者と出会いたいかや分野に身を置きたいのかも確認することで、自分の思い描く臨床心理士として活躍できるかもしれません。
(吉田ハンチング@dcp)