テレビ番組のおもしろさを支える影の立役者! 現役大学生放送作家・芝尾拓純さんインタビュー 2ページ目
■そもそもなぜ放送作家になろうと思ったのか?
――スケジュールを拝見すると、とても忙しいですよね。授業にも出て、アルバイトもしながら部活にも参加して、しっかり作家の仕事もされているなんて……寝ている時間はありますか?
前期はあまり寝られなかったですね(笑)。大学の宿題と、仕事の締め切りがかぶるときはつらいと感じます。3時間寝られれば良いほうだったかな。でも、慣れてくるとこのタイミングで寝るぞ! とスケジュールが立てられるようになるし、いつも何かしらやることがあって、メリハリが出てきますよ。
――そんなに忙しいのに、なぜ放送作家になろうと思ったのですか?
理由は2つあって、1つは早く稼ぎたかったから。大学生活は楽しいし、アルバイトも部活もやって、充実していたとは思うのですが、全体的に“のんびり"していたんです。そんな日々に物足りなさを感じてもいました。「このままのんびりして終わっちゃうぞ。」と感じていて、むしろみんながのんびりしている中だったら、自分がちょっとグッとアクセルを踏めば、周りを出し抜ける、と(笑)。だから、アルバイトではなく、早く社会人のように仕事をして、稼ぎたいと思ったんです。
もう1つの理由は、やっぱりテレビが好きだったからです。特にバラエティ番組ですね。父親が、よくダウンタウンの出ている番組を見ていたので、つられて私も見ていました。大学受験の勉強がうまくいかずに落ち込んでいた時期があるのですが、そんな時テレビを見ると、いつもにぎやかで明るくて楽しそうと思いました。とりわけダウンタウンには励まされたし、悲しくても元気をくれるのがテレビだったので、「きっと私と同じように落ち込んでいる人もいる、自分がそうだったように、そんな人を元気にしたい」と思ったからです。
それで、「テレビの仕事をするにはどうしたらいいんだろう?」とインターネットで調べていたところ、お笑いの養成所のバナー広告が出てきました。そこに、放送作家になるためのコースがあると書いてあったので、勉強しようと思って入学しました。