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【シゴトを知ろう】野生動物調査員~番外編~

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鉄道や道路などの開発事業の際にできるだけ多くの生きものを守るための調査の仕事をしている松本昇也さんに、その仕事に役立つ体験や資格についての情報を教えていただきました。また、“鳥オタク”としてのプライベートライフについても伺いました。

■通勤時にも鳥のチェックは欠かさない

――プライベートでも鳥がいると見てしまいますか?

見てしまいますね。通勤時に駅までの道に「今日はこんな鳥がいたな」と携帯アプリで時々記録をつけています。人からもらった探鳥記録も保存しています。狙って見に行きたい鳥がいるときに検索して調べられるので便利なんです。

また、家の近所の霊園には「ツミ」という日本で一番小さな猛禽類(もうきんるい)が繁殖しているため、毎朝通勤前に確認しに行きます。バードウォッチングというよりデータを取るのが目的で、その鳥がどういう行動をしているかに興味があるんです。


――データをたくさん集めるには仲間と協力し合うことも大切なんですね

珍しい鳥の鳴き声の音源は貴重なので、調査員同士で「変わった鳥の地鳴きが聞こえたからあげるよ」と共有し合うこともよくあります。調査では鳴き声から鳥の種類を判断する力が重要なので、スキルアップのためにも協力は欠かせません。


――都心でもバードウォッチングは楽しめますか?

都市部でも少し緑地があるところなら珍しい鳥を見ることができます。たとえば新宿御苑のような都心の公園でも30~40種類くらいもの鳥が見られます。また、5月になればカッコウが鳴き、冬になればツグミが渡来するというように、鳥で季節を感じるのも楽しいですよ。


――松本さんが一番好きな鳥は何ですか?

もともと野鳥に興味を持ったきっかけは、小学生のときに近所で見たカワセミでした。その後、山で見かけ、近くでさえずりを聞いたことでコマドリが一番好きな鳥になりました。でも調査の仕事でいろんなところで見るようになってからは感動が薄くなりましたね(笑)。今はその季節の鳥を見に出かけるのを楽しんでいます。珍しい鳥が出たと聞けば、遠方の島まで出かけることもあります。


――プライベートの旅行も鳥目当てで行くことがありますか?

鳥を見に毎年のように離島へ出かけています。去年も10月中旬に山形県の飛島という島に調査員仲間とプライベートで行きました。ちょうど低気圧で海が荒れて4日間くらい帰れなかったときは島流しに遭ったかのようでした(笑)。そうしたことはしょっちゅうなので、それも見越して休みを取っています。

今年は奄美大島へ旅行したのですが、時期を合わせて来ていた社員ら4人と現地で落ち合い、現地の鳥やウサギ、ヘビなどを探しに夜な夜な車で林道を走りました。

島は渡り鳥が休息に訪れる場所なので、本土では見られない珍しい鳥を春や秋に見ることができるんです。日本初記録の鳥を狙って行くこともあり、うまくデータが取れれば学会に報告することもあります。


――鳥好きにもいろんなタイプの人がいるのでしょうか

同じ鳥好きでも、鳥を撮るのが好きな人、羽を収集している人などさまざまです。僕は鳥を探したり見つけたりするのが好きなのですが、マニアになるといかに見つけにくい鳥を探し出すかという方向に熱が入ります(笑)。台風が来ると南のほうにいる海鳥が日本の島に飛ばされて来るので、気象情報をチェックして台風接近中を狙って鳥を探しに行くこともあります。


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