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【連載第22回】「プラスにする中学受験」~直感を研ぎ澄ませ!!~

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2016/12/16
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「わが子にとって居心地のいい場所」

合格できるのはどこの中学か。必死に勉強してきた子供達は真剣だ。親たちも年末にかけて一層ただならない様相をしている。今年の私立受験を制するのは誰だろう。

私立中学受験は全国的に広がりを見せているとはいえ限られた競争である。全寮制の中学に入れる勇気のある人はまだ少ない。また、帰国子女も増えている。早くから外国で育てようという親もいる。逆に経済的理由から公立中高一貫校を選択せざるえない子もいる。

一律に志望校はここと絞り込めない。 公立中高一貫校も人気である。2008年に起きたリーマンショックに影響を受け、公立校を狙った子供達が、今公立中高一貫校で目立つようになってきた。また東日本では2011年3月に起きた大震災の影響で、地元志向も高まった。公立校の躍進は全国的に続くものと思われる。

男子校は人気が高い。それも灘はじめ関西が人気を誇っている。女子校は桜蔭、女子学院、ノートルダム清心、四天王寺、前橋女子あたりが今の人気校のようだ。

共学校ではあるが、渋谷幕張の人気は動かないし、栄光、聖光、サレジオはカトリック校として揺るぎない位置を占めている。 こうして見るとこれからの学校はどこを選べばいいか見えてくるのではないか。

偏差値では選べない、その子の友達ができる、学園生活を楽しめて成長できる学校を選ぶ方がいいに違いない。

今までの学校は価値観が一緒で、多様な子どもがいることを認めないところがあった。ずいぶん変わったけれども、中退する子が多く、後戻りややり直しがしにくかった。でもそれを認めようとする学校も少なからずあったのも事実だ。

進学一辺倒の学校は子どもに見放される。 中退した子にもあたたかい学校は数値には現れないけれど先生は見放していなかった。そして生徒も先生を慕っていた。そんな風景を思い出した。そういった学校はなぜか男子校に多かった。男子校も進学実績にこだわり、生徒を厳しく管理するようになるとゆとりがなくなるのかもしれない。

こうして進学実績や人気ランキングのデータから見えてこないものが大事だと気づかされる。でも人間はデータを頼りにしてしまうが、親の直感を研ぎ澄まして欲しい。いい学校を選ぶ叡智を持っているのですから。



【著者プロフィール】杉山由美子

出版社勤務をへて、フリーランスライターに。おもに教育、女性が働くことについて取材、執筆をしている。著書に『長男が危ない』(草思社文庫)『中学受験SAPIXの授業』(学研新書)『お金をかけずに「できる子」を育てる』(「岩崎書店)など多数。


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