【東大生の頭脳に挑戦!】2分で解けたら天才級の暗算力チェックテスト 2ページ目
Q2 7+8+9+10=34
左から順に足していきましたか? それでも間に合うかもしれませんが、楽な方法があります。このように連続する数字の足し算の場合、中と外で2つずつとり、8+9と7+10に分ければ、17が2つ作れて、17×2=34と計算を楽にすることができます。では3+4+5+6+7+8=? 真ん中(5と6)から2つずつ組にすれば11×3=33、と一瞬で計算できます。
Q3 13×8=104
10×8=80、3×8=24で、あわせて104でした。焦らずに計算できてますか?(十いくつ)×(一桁)の掛け算は、覚えていてもいいくらいよく出てくる計算ですね。
Q4 2000円の8%は160円
現行の消費税問題でした。8%は×0.08のことです。100円の8%は8円なので、2000円の8%は8×20で160円、と考えるのが速いでしょうか。意外と高いですね……。消費税が10%に上がると、計算は楽になりますが、出費が増えるので嫌だなあ……。
Q5 25×12=300
25×4=100を思い出しましょう。25×12=25×4×3=100×3=300となります。15×2=30、25×4=100、125×8=1000などは記憶しておきたい式です。
Q6 5000円の3割引は3500円
3割引はもとの7割。なので×0.7をすればOK。5000×0.7=3500
Q7 44×11=484
×11をするときは、×10と×1を足すと思って、桁をずらして足せばOK。つまり、44×11=440+44=484となります。
Q8 75÷6=12.5
割り切れないと戸惑ってしまう気持ちがあるかもしれません。私も戸惑います。でもおちついて、まず割りやすい数から割っていきましょう。6=3×2なので、まず75を3で割って25を出します。25÷2なら暗算でもなんとかなる範囲でしょうか。答えは12.5になります。
Q9 33×27=891
33×27=11×3×27=11×81として、×11の計算方法を使うのもいいでしょう。でも、もっといい方法があります。33=30+3、27=30-3となっているので、30×30-3×3=900-9=891。これが答えです。もととなる数字を2乗して、差の分の2乗を引けば答えが出てしまうわけですね。
この魔法のような計算ですが、中学校3年生で習う因数分解の公式(a+b)(a-b)=a^2-b^2を応用したものです。因数分解は現実の計算に意外と役立つので、理解している人はお得ですよ。
Q10 税抜き125円のものを8個買ったら、8%税込みした合計金額は1080円
125円に8%の税をかけてから8個分計算するのと、8個足してから8%かけるのは一緒なので、計算が大変になりがちな税は常に後回しにするのがだいたいの場合得策です。
ところで、第5問の解説はお読みになりましたか? 125×8=1000でしたよね。ということで、税抜の合計は1000円。税を含めれば1080円。いままでの復習問題でした。
余談ですが、私、鶴崎は東大で数学科に所属しています。数学科というと、「計算力が高い」と思われがちなのですが、フラッシュ暗算もバリバリ! という感じの数学科生は多くはありません。私もそんな芸当はできないです。ざっくりとしか表現できないんですが、数学科で勉強する内容は、計算が高度になるというよりは扱う概念が高度になる感じなんですね。
なので私は、今回の記事のような簡単な計算のコツは知っていても、6桁×6桁の計算もこうやればできる! といったような計算法は知りません。というか、そろばんでも習わない限り、暗算は無理なんじゃないかと思います。そういう問題は素直にスマホを取り出して、電卓アプリで計算するのが一番です。時と場合によって暗算、筆算、コンピューターを使い分ける力も重要なスキルなんでしょうね。
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