就活と留学って両立できるの? 就活生の留学体験記【学生記者】 2ページ目
2015年9月に日本を発って、ちょうど7カ月後の2016年4月に帰国しました。2017年卒にあたる私の学年は就活のエントリー開始が3月で、面接開始が6月というスケジュールです。帰国後すぐに就職サイトに登録し、4月中はネット上での情報集めを中心に活動。そこで、志望する業界、話を聞きたい企業に目星をつけ、5月に住んでいる福岡を離れて、2週間ほど東京に滞在し、多い時で1日4社を回り選考を進めました。東京で就活する間、自分の「軸」は何なのか、本当にやりたいことは何なのか、を繰り返し考えました。その度に、「留学で見つけた自分の指針」に立ち返ることが私の支えとなったのです。最終的には3社の内々定をいただき、6月に就活を終えることができました。
◆留学と就活を振り返って
このスケジュールで就活は十分間に合ったのかといえば、正直、人によるかと思います。私は十分に満足していますが、もっと時間があれば他の企業を見ることができたかもしれませんし、違う選択をしていたのかもしれない、という思いもあります。就活を始めた時点で、外資系企業やベンチャー企業を受けて内々定をもらっていた人もいましたし、前年の夏や春にインターンに参加して有利な状況で就活を始めていた人もいました。そういう人たちと比べれば出遅れていたとも言えるでしょう。
でも、自分について考えることだけは、きっとまわりの人よりもできていたと自負しています。留学していると自分に向き合う時間が長くなり、否が応でも自分のことや将来のことを考えることが多くなります。留学が終わるまでの間に、今後のキャリアについて、また自分自身について、深く考えられたからこそ、自信を持って就活に臨めたのだと思います。私もそうでしたが、遅れて就活を始めることへの不安はやはり大きいもの。もしこの体験を読んで、「私も両方やってみたい!」 と思うようなら、ぜひ留学も就活も後悔することのないよう、どちらも全力で取り組んでみてくださいね。大変なこともあるとは思いますが、きっと納得感のある決断ができると思いますよ。みなさんの挑戦、応援しています!
文・圭世