【就活に活きる!】 経験にコミュ力に相談相手に! 学生消防団員がオススメなワケ
"消防団"って聞いたことある? なかでも最近は大学生の消防団員が増えているとか。そのワケは地域の人から頼られる存在であり、いろんな能力が身につき、はたまた就活でも活かせるというウワサ! ということで、今回は大学生であり消防団員でもある先輩に、学生消防団員として活動する魅力を聞いてきました。
学生消防団員 佐伯くん 大学4年生 入団3年目
駅前で消防団員である少年野球時代の知り合いに再会したことをきっかけに入団。消火のスピードや正確性を競う「操法大会」でのドキドキ感がたまらない!というさわやか青年。
学生消防団員 中村さん 大学4年生 入団4年目
ちょうど18歳のときに「18歳から入団可」と書いてある入団募集のティッシュをもらったことをきっかけに入団。クールビューティーに見えて、実はお祭り好き。
インタビュアー 福澤くん 大学4年生
まず消防士と消防団員の違いもわからない、都内の大学に通う大学生。消防団員ってなんかハードル高い……入るか入らないかで言われたら、後者を選ぶ。
そもそもですが……学生消防団員ってどういうこと?
「あの、学生が消防団に所属してるっていうのがまず理解しきれてないんですけど、どういう形で活動してるんですか? インターンみたいなこと?」
「どちらかというと、地域に根付いていて、規模が大きなボランティアという感じですね」
「だから活動内容も社会人と学生で差はありません。僕たちの後に入団してきた人が社会人であれ、僕が先輩ってことになりますし。みんな本業を持ちながら活動があるときだけ集まるんです」
「テレビで見たイメージだと高いところからロープを使って降りたりしてて、超人だけの集まりかと思ってました」
「それは本業の消防士さんですね。私たちは、火災現場では消防士さんと連携して消火活動をしたり、地元のお祭りのときに警戒をしたりというのが主な活動なんです」
じゃあ消防団って一体なに!? 詳しい内容はこちらの記事で解説!
>>その1:消防団に入団するため、東京消防庁に乗り込んでみた件。
>>その2:ガチ消火活動に防火服萌え? 消防団の実態が想像と違いすぎた件体験レポート!
学生で消防団員として活動するメリットってなんですか?
「逆に言えば社会人になってからでもできる活動ですよね? 学生のうちにやることのメリットってどんなところなんですかね?」
「普段はできない経験ができることですかね。AEDの使い方を覚えたり、防火防災訓練などで地域の人に消火器の使い方を教えたり。僕は救命講習を受けて応急救護の資格を取ったから、のどが詰まったときの対処法なんかもわかります」
「なるほど、人を守る、助けるための活動か! たしかになかなかできることじゃないし、そうした技術をもっておくことは素晴らしいことですよね。(ハードル高いけど)」
「広報活動の一環として、テレビに出たこともあります」
「僕は今年の募集ポスターのモデルになって、(平成29年1月10日から平成29年1月23日まで)山手線の車体広告にもなるんです」
「そんなこともできるんですか!? ちょっとしたタレントじゃないですか! これはなかなかできない経験だ……!!」
「……(明らかテンション違うな)」
「でも一番楽しいのは、消防団員はみんな地元の人なので、地域に知り合いが増えること。その流れで地元のお祭りのお神輿に誘ってもらったのはうれしかったですね」
「やっぱり祭りは知り合いが多いほどテンションあがるから!」
「知り合いに食べ物のおすそ分けをもらえるのもうれしいしね!」
「2人ともお祭り大好きすぎるでしょ!(テンション上がるのそこかよ) でも僕も今一人暮らしで近所に知り合いがいないから、それもうらやましいな」
「ちょっとイヤラシイ話、消防団経験は就活でもアピールできると聞いたんですけど」
「できますよ。消防団活動を行った功績を東京消防庁が認証してくれて、認証状と認証証明書を交付してくれます」
「おぉ! 東京消防庁のお墨付き! これは文句なしに大きいメリットですね」
「僕も実際、面接で自慢できるものを見せてほしいと言われたときに認証証明書を持っていって消防団での経験やモデルになった話をしました。"普通はできない経験だね"って話が盛り上がってよかったです」
「私は、面接のときに消防団で年代関係なく多くの人と関わってきたことをアピールして。あとになって採用担当の人に、それが採用のきっかけになったと言われました」
「活動そのものが自分の強みになるんですね!」
「ほかにも、消防団員には社会人が多いから、履歴書を見てもらったり会社の情報を教えてもらったり。不安だったことを聞いて後押ししてもらったのもすごくよかったです」
「たしかに、大学生活だけだと社会人とつながる機会少ないもんなぁ」
「僕はもともと人見知りで、最初は全然年上の人としゃべれなかったけど、消防団員として地域の人とコミュニケーションをとるうちに人見知りしなくなって。就活でのグループディスカッションのときには、年上と話すより同い年と話す方が緊張しないで話せたっていうのもありました」
「え、人見知りっていうのは意外ですね(モデルまで登りつめたのに)消防団をやる人ってバリバリの体育会系で熱い人が多いのかと思ってた」
ところで消防団員に向いてるのってどんな人ですか?
「話を聞いてて楽しそうだなぁとも思うけど、やっぱり入団までのハードルはいろいろ高そう……。入るのに絶対条件とかあるんですか? 体力は絶対ですよね?」
「そんなことないですよ。もちろん体力自慢の人もいるけど、女性消防団員もいるし、体力より知力っていう人もいます」
「僕みたいに人見知りでも大丈夫です。自分から質問しないと何もわからないから、そこで積極性が身につくし」
「自分がやりたいことがわからない人こそ向いてると思いますよ。先輩団員の話を聞いたりするうちに世界が広がって、自然と自分の強みがわかってきます」
「なるほど〜。たしかにこれは就活に活きそうだ。いろんな年代の人と仲良くなれることで生まれるメリットは計り知れないですね! ちなみに、その勢いでモテたりは?」
「それはまったくないです」
「ええっ! そんなに出会いも増えるのに!?」
「活動をしてると、主婦の方とか小さい子供に声をかけられたりっていうのはありますよ。それもすごくうれしいことですね」
「そ、そうですよね。ところで、どれくらいの頻度で活動してるんですか?」
「ふだんは月に1回資機材の点検を兼ねた取扱い訓練と会議があるかなぁ、くらい。会議といっても"来月こんなイベントがあります"っていう告知を聞く感じです」
「あ、思ってたより拘束時間も全然短い! 思ってたよりハードル高くないんですね」
つまり、僕でも入れそうです!
「話を聞くまでは訓練とか大変なのかなと思ってたけど、気軽に入れそうだなっていう気がしてきました。いろんな人とコミュニケーションが取れてコネクションを作れるっていう意味ではメリットもあるし。しかも自分が住んでる地域を支えられるっていうのも魅力的だなと思いました!」
最後に、迷える大学生へメッセージをお願いします!
消防団では人と違う経験ができるし、それがいろんなことにつながる。僕は就活のときも消防団のことを話すことで人と違うアピールができました。だから、何もしないよりは絶対やった方がいいと思います!
何気ないきっかけで消防団に入ったけど、普段の学生生活とは違う刺激があったから続けてこられたし、社会人になっても続けるつもりです。ちょっと違うなにかを感じたいなと思う人は、一度消防団本部のある近くの消防署に問合せしてみてください。
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