運がいい人になれるかは自分次第!? 大学生活がうまくまわり出す、幸運体質になるための習慣 2ページ目
誰でも「自分の思い通りの人生を送れたら幸せなのに」と考えたことがあると思いますが、現実はそんなにうまくいきません。とはいえ、現実が思い通りにならなかった人が、その後不幸になったかというと決してそんなことはありません。世界で最も有名なファッションブランドの1つである「シャネル」のデザイナー、ココ・シャネルもそんな成功者の1人です。ココ・シャネルは、プロのシャンソン歌手を目指していましたが、歌唱力があまりなかったため、オーディションを受けても仕事をとることができませんでした。しかし、彼女には裁縫の才能がありました。ファッションデザイナーになったきっかけは、当時交際していた男性の家で、退屈しのぎにつくっていた帽子を、たまたま遊びに来た女優に認められたからです。つまり、幸運への道は1つではなく、見方を変えればいくつもあるのです。
■人への愛情は、自分のことも幸せにする
利己主義(自分がよければいいという考え)から利他主義(相手を尊重する考え)へ意識を転換させると、神経やホルモンのバランスがよくなり、自然治癒力が増してくるという効果があるようです。これは、言い換えれば、相手を思うことで、自分の心が満たされ、心にプラスのパワーが貯まったため、プラスの出来事が引き寄せられるのです。
家のまわりを掃除したり公園の草むしりをしたりして、人から「ありがとう」と言われたことで、病気が治ったという人もいます。ペットを飼って世話をしていたら、悩みごとがなくなったという人もいます。相手に喜びを与え、奉仕することは、巡りめぐって自分の心をプラスにして、自分自身に幸運をもたらしてくれるのです。
繰り返しになりますが、いい人生を送るために大切なのは、日々、目の前にある選択で、「自分の心がプラスになるほう」を選ぶことであり、今日の積み重ねが、運のいい人生をつくるのです。
いい1日が続けば、いい1週間になります。
いい1週間が続けば、いい1ヵ月になります。
いい1ヵ月が続けば、いい1年になります。
そして、いい1年が続けば、いい人生となるのです。
過去に上手くいかなかったことがあったとしても、これから考え方や習慣を変えていけば、大学生活はきっとうまくまわりだします。まずは少しずつでも自分を変えようと行動を始めることで、充実した日々を実感できる場面が増えることでしょう。
文・植西 聰(うえにし・あきら)
東京都出身。著述家。学習院大学卒業後、資生堂に勤務。独立後、人生論の研究に従事。独自の『成心学』理論を確立し、人々を明るく元気づける著述を開始。1995年「産業カウンセラー」(労働大臣認定資格)を取得。<近著>『運と友だちになる習慣』(日本実業出版社)