「100万人に一人の逸材になれ」―奈良市立一条高校校長、藤原和博が大学生に伝えたいこと 2ページ目

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■21世紀を生きる子どもたちのための教育
――スマホの活用で、学校の授業はどのように変わるでしょうか。

藤原 スマホは教室の中だけでなく、そのまま外へ持って出ることができますから、生徒たちの世界が閉じないですよね。それによって授業と外の世界が繋がることができる。これこそ、21世紀にふさわしい授業のあり方だと私は考えています。

もちろん、授業を聞いているふりをして、ゲームで遊んでいるような生徒も出てくるかもしれません。そのため、教員の指示があるまで電源を入れてはいけない、教室以外の廊下や階段では使用不可、図書館は利用可能だが着席してイヤホンでの利用を義務付ける、――などなど、ある程度のルール整備が必要でした。少なくとも今、一条高校では、教員と生徒の信頼関係が非常に厚いため、いたずらは発生していません。「ここならスーパー・スマート・スクール構想が実現できるに違いない」と、思った通りのスタートが切れたわけです。

――なるほど。かつては義務教育分野では都内初の民間校長として注目を集め、現在もこうして教育界の第一線で改革を実践されている藤原さんですが、そのルーツはご自身の学生時代にあるのでしょうか。

藤原 それが、そうでもないんです。たとえば高校時代なんて、誰しも授業がつまらないと思うのが普通ですよね。私も同様で、将来の具体的な目標もとくにありませんでした。東大を受験したのは、単にそこが1番の大学だったからであって、実は入りたいとも合格できるとも思っていませんでした。

ただ、自分なりに戦略は立てていて、受験勉強を始めたのが遅い分、「短期間の勉強で勝負できるのは文2だな」と狙いを定めたんです。暗記物に関しては、あまり早くから始めると試験当日までに忘れちゃうと思って、あえて3カ月前から一気にやりました(笑)。

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