特に伝統があるのはどこの大学? 知られざる学園祭の歴史 2ページ目

編集部:はまみ

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●東京外国語大学の「外語祭」


100年以上の歴史を持つとされる東京外国語大学の学園祭「外語祭」は、1900年(明治33年)に開催された「講演会」にその起源を求めることができます。

・講演会:1900-1908年
・語学大会:1919-1928年
・語劇大会:1930-1936年
・語劇祭:1947-1954年
・外語祭:1955年-

このように、戦争期の中断を挟み、名称、また内容を変更しながら現在まで続いています。2016年には第94回を迎えます。

⇒データ出典:東京外国語大学 「外語祭の歴史」
http://www.tufs.ac.jp/common/archives/pamphlet.pdf

■昔から若さが爆発するイベントだった!

現在の大学祭の形ができたのは、新制国立大学ができた後のこと、といわれます。しかし、上記のように各大学では、それ以前に運動会、遠足、講演会、演劇といった独自の年中行事が催されており、それが大学祭につながっていったという流れも見られるのです。このような独自のイベントでも、若者がその情熱とパワーを爆発させていたことがうかがえます。

例えば、上記の東京農業大学の「収穫祭」がまだ「運動会」だった時代の描写として

「当時の学生は誰もが一様にクラスの決議を甘受し、一致団結し優勝旗の獲得にあるいは余興の上演に若き血を沸かしたもので、運動会当日一人として欠席するような不届き者はいなかった」

とあります。いかに当時の学生がこのイベントに燃えていたかが分かりますね。北杜夫先生は旧制松本高校(新制・国立信州大学の母体の一つとなりました)の出身ですが、その著書『どくとるマンボウ青春記』では、旧制高校の若者たちがいかに学内のイベント(学校対抗のスポーツイベントや演劇など)にむちゃなパワーを傾けていたかが活写されています。大学生がはじける大学祭ですが、調べてみるとこれは昔からのこと。大学祭ではいつの時代も若いエネルギーが爆発しているのです。

(高橋モータース@dcp)

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