ガチ消火活動に防火服萌え? 消防団の実態が想像と違いすぎた件体験レポート!
「消防団って、カッコいいよね~」「制服を着てみたいな!」など、ささいな好奇心から滝野川消防団への体験入団を試みた大学生3人組。消防団員の皆さんの凛々(りり)しすぎる姿に圧倒されながらも、熱く、優しい教えによって少しずつ消防団に対する彼らの意識は変わっていったようで……?
滝野川消防団本部のある滝野川消防署に到着! 私たちが1日消防団員になります
左から
「興味はあるけれど、ホントに僕にもできる!?」
田中くん(大学1年)
「初めてのことに挑戦してみたい!」
野口さん(大学3年)
「消防士にあこがれていました!」
石川くん(大学1年)
さっそく滝野川消防団の皆さんと対面!
「し、失礼しまー……」
「あれ? な、なんか……」
「いや、めちゃめちゃ入りづらいよね! 最初から雰囲気が真剣すぎるよ!!」
「むりむりむり! やっぱり消防団ってガチで堅いイメージのまんまだもん!」
「ほらほら、入って、入って! みんな優しいから安心してください」
「あ、小寺さん!」
東京消防庁 防災部消防団課 団務係主任
消防司令補 小寺さん
現役の消防士。特別区の消防団および消防団員募集にまつわる広報も担当。消防団に対する小寺さんの熱い思いとその活躍は
https://gakumado.mynavi.jp/gmd/articles/40187をチェック。!
「今日は小寺さんに消防団のイロハを教えてもらえるんですか?」
「いやいや僕じゃないんです。今日は滝野川消防団の石井団長が案内してくれます」
「整列~休め!」
「みなさん、こんにちは。滝野川消防団へようこそ」
滝野川消防団 団長
石井 正さん
2015年、滝野川消防団の団長に就任。きびきびとした動きとはうらはらなおだやかな語り口と人柄に誰もが思わず癒やされる。趣味はマラソン。
「皆さん、すごくビシッとしているので、僕たち、緊張しちゃってます……!!」
「消防団の活動服を着るとみんなもビシッとするはずだよ? 活動服を着てみませんか?」
「活動服? 制服じゃないんですか?」
「制服は、式典、表彰式などを行うときに着るんです。活動服は、災害活動や訓練のときに着るもので、今日は訓練体験をしてもらうので活動服を着てもらいます」
「使い分けているなんて知らなかった! 活動服は女性用もありますか?」
「もちろん。消防団には女性の団員もいますからね」
気持ちが一気に引き締まる
活動服でやる気スイッチ、オン!
「着替え、完了しました!」
「みんな、よく似合っていますね」
「活動服を着るだけで消防団員としての自覚と責任感がめばえそうです」
「たしかに。着るだけで顔が真面目になっちゃうね」
「災害活動や訓練のときは必ずこの活動服を着るんです。消防団は、普段から訓練を行うほか、自治体のイベントや小中学校の防災訓練、救命講習でも活動しているんです」
「ふだんの積み重ねが地域やそこに暮らす人々を守るんですね」
「その通り! 地域や地域の人々を守ることが消防団の使命ですからね。それに、訓練を通じて地元の人との絆が深まったり、地域の最新の情報を知ることができるんですよ」
「そういえば、自分が住んでいる地域のことって、実はよく知らないかも……」
「消防団にはいろいろな世代の人がいるから、視野も広がりそうだなあ。ところで、ふだんの訓練ではどんなことをしているんですか?」
「災害を想定した消火訓練や応急救護訓練をしています。今回はみんなにもチャレンジしてもらいますよ!」
イザというとき、人の役に立てる!
実践練習で腕を磨け
訓練その1 応急救護訓練に挑戦!
「応急救護ははじめて。できるかな……」
「大丈夫! 分かりやすくレクチャーしますから、安心してくださいね」
左から、野地副分団長、東山団員、飯野副分団長
「おぉ……! この姿勢、このみなぎる自信。これが人の命を救うゴッドハンドを持つ人たちの姿か……。やはりオーラが違う」
「……いや、誰でもすぐそうなれますよ。まずは消防団員にお手本を見せてもらいましょう」
東山団員「(肩をたたきながら大声で)大丈夫ですか? 大丈夫ですか?」
「す、すごくテキパキしている……!」
東山団員「(またもや大声で)誰か来てください! あなた119番通報をしてください! あなたはAED(自動体外式除細動器)を持ってきてください!」
野地副分団長「分かりました!」
東山団員「呼吸がないので、胸骨圧迫を行います! AEDを準備!」
「教習所で一度習ったことはあるけど、こんな素早く動けるかな……」
飯野副分団長「1、2、3、4、5……」
「応急救護は一刻一秒を争いますからね! おや、みんな不安そうですね。『習うより慣れろ』ですよ」
というわけで、早速実践練習!
「くっ…! この『胸骨圧迫』って結構力が必要なんですね。腕が疲れる!」
「見るとやるとでは全然違いますね! やっぱり日頃から訓練しておかなきゃできないですよ!」
「実際に誰かに何かあったとき、処置の仕方を知っていれば、その人を助けてあげられるかもしれないんだもんね……!」
「その通り。実際の現場ではどうしても焦ってしまうもの。日頃から訓練し慣れておくことはとても重要なのです」
訓練その2 男の夢!? 消火訓練に挑戦!
「消防活動にあたるときは、防火服を着ます。安全第一ですから。それでは防火服を着てみてください」
防火服、着装完了!
「やば……。これカッコよすぎない? まじでモテるでしょコレ(ニヤニヤ)」
「めちゃくちゃ決まってるよ! あ、女子めっちゃ見てるよ!!」
「え、まじ!? それって俺に惚れっ……」
「……」
「……どんな炎をも消しそうなこの冷ややかな目線。さすがは女性消防団員」
「僕たちの心のボヤ騒ぎも一瞬で鎮火されちゃったね」
「いいから真面目にやれ」
「はい! 気を引き締めて、男性陣は消火訓練に臨むであります!」
「頑張ります!」
「うん。やはり女性消防団員は頼りになります」
というわけで、消火訓練スタート!
「うわっ、すごい水圧! 水の重みでホースがずっしりと感じられます」
「意外に重いでしょう? 1分間に500リットルの水が出るんです」
「狙ったところに水を当てることが難しいです」
「命中させるには、前方、後方の二人一組になってホースを操ります。これも日頃の訓練が必要なんです」
消防団には、学校だけでは得られない経験や学びの機会がある
「1日しか体験していないとはいえ、想像以上にやりがいのある任務だと思いました」
「私も同感です。誰かの役に立てることは、きっと大きなやりがいになるはずですよね」
「学生のうちは学業も大切だけれど、地域の中に飛び込んでさまざまな体験をすることも自分の勉強になると思います。消防団への入団は、そのきっかけの一つになりそうです」
「みなさん、今日はお疲れさまでした。今回は訓練の一部を体験してもらいましたが、消防団の活動は他にもまだまだあります。どれも地域の安全・安心を守る、人々の役に立つやりがいのある任務です。これを機にぜひ、地域の消防団へ入団してください。最後は全員でビシっと締めましょう」
「敬礼!」
「学生のみなさんの入団を待っています!」
Information
東京消防庁では地域防災の要となる消防団員を募集しています。 【18才以上の健康な方】なら学生でも入団可能! あなたも消防団員として地域に貢献してみませんか?
就職活動にも活かせる!
★特別区学生消防団活動認証制度って知ってる?
学生時代の消防団活動を東京消防庁が認証。認証されたことを証明する認証証明書を就活時に企業に提出し、学生時代の社会貢献活動をアピール材料として活かしてもらうことを目的とした就活支援制度を平成27年4月1日から実施しています!
マイナビ 学生の窓口 広告企画/提供:東京消防庁
撮影協力:滝野川消防団
http://www.vfc-takinogawa.com/