就活で使える! チェス・将棋から学ぶ「戦略的思考」のコツ【学生記者】 2ページ目
さて、では将棋やチェスのプロフェッショナルは完全に先が読めているのでしょうか? 将棋において、一人で七冠という空前絶後の偉業を達成した羽生善治さんは、著書「決断力」の中で、「10手先を読むことはできない」と述べています。自分が指す手に対して、相手が予想通りの動きをするケースは少なく、相手の予想外の手を見て、それに対して最善の手を打つという考えが一般的であると言っています。
将棋やチェスは一対一の勝負の世界であり、妥協を許すと相手に踏み込まれて負けてしまいます。プロ棋士は勝ち続けなければ生き残れないシビアな世界に生きているので、彼らからはとても説得力のある「戦略的思考」を学ぶことができます。
現実世界においても、先を完全に予想することは困難であり、不可能といっても過言ではありません。しかしながら、先を完全に見通すことはできなくても、その時の「最善の手」を考えることは、常に意識していていくべきことだと思います。そんな意識を持っていれば、就活を終えて社会に出ても活躍できる社会人になれそうですよね。
<大学生のまずこれステップ>
1.自分がすることは、「長期的に」いい結果をもたらすか? 一度立ち止まって考えてみる!
2.行動や決断で得られる結果をある程度予測してみる!
3.その上で、今できる「最善の一手」を選択する!
文・慶