さえない男子大学生と学ぶ! クラブミュージックの新星「EDM」の世界【学生記者】

タジ

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こんにちは。東京大学2年の田島です。
音楽が好きです。イヤホンをすると、自分と周囲が心地よく遮断される気がします。そう、ひとりの時間も大好きなのです……。こんな私ですが、最近の音楽にはあまりくわしくありません。たいてい何年も前のPerfumeとでんぱ組,incの曲を聴いています。でも、それだけでいいのでしょうか……冴えない男子大学生にだって、いまどきの音楽を聴いて楽しんで考える権利はあるはずです!

最近流行の音楽といえば、やはりEDMでしょう。「枝豆」の略ではなく、「Electronic Dance Music」の略です。名前はよく耳にするけれどどんなものかよくわからない、という人が多いと思いますし、派手なイメージがあるけど聴いてみたいな、という人もいるでしょう。今回は私自身も興味があったので、そんなEDMについて自分なりの見方で勉強してみることにしました!

■EDMとはなにか?

EDMが電子音楽でクラブミュージックの一種です。では、トランスとはなにが違うのでしょうか。EDMとトランスではbpm(一分間に刻むビート数)が違う(EDMのほうがbpmの値が小さい)とは思いますが、定義自体がしっかり決まっていたり、明確な区分がされたりしているわけではないようです。Armin van Buuren (オランダのDJで、現国王の前で披露したこともあるそうです)の音楽スタイルはトランス系ですが、EDM系のイベントに多数出演しています。

EDMの特徴はむしろ大衆化と手軽さにあるようです。ほとんどの楽曲がYoutubeやPodcastで配信されており、十億回近い再生回数を記録している曲もあります。ライブも頻繁に開かれており、一度のイベントに有名なDJが複数参加します。これまでのクラブミュージックはDJの即興性が生きる一方で、クラブの中に留まるやや閉鎖的なものだったのに対して、EDMは世界中で誰もが聴くことができるという新しさを持っています。クラブミュージック以外のアーティストとも共演をしていますし、ライブでは映像やライト、炎・紙吹雪・水を駆使した、いわば「音楽の4DX」といったような演出があることも。オランダ人のDJが多いこと、10代から活躍しているDJが多いことも特徴です。

■おすすめのEDM楽曲

ここでは、EDMを聴いてみたいけれど、なにを聴いたらいいかわからない、という方のためにまず聴いてほしい4曲を紹介したいと思います。好き嫌いは個人的なものなので、この4曲をきっかけに自分のお気に入りの曲を探してみてください。

1.Sander van Doorn, Martin Garrix, DVBBS 『Gold skies』

オランダのDJ、Martin Garrix(当時17歳)が参加している楽曲で、メロディーが美しいだけでなく、低い音がしっかり支えている力強さがあります。PVにストーリー性があって、登場人物の目線で画面が動いていきます。



2.Alan Walker『Faded』

最近公開された楽曲の中ではGalantisの『No Money』と並んで人気の曲で、Youtubeでは早くも3億回再生を達成しています。テンポはややゆっくりで、誰にでも受け入れられるようなあっさりしたメロディーで、澄んだ歌声が生かされています。Alan Walkerは18歳で、ノルウェー在住だそうです。



3.DJ Antoine『Bella vita』

スイス・バーゼルのDJが作った曲です。PVが非常に工夫されており、DJ AntoineがベンツのGクラスを運転して世界各地を一瞬で旅行する内容になっています。Antoineの他の曲がパーティーの風景を使っているのに対し、この曲は「どこでもドア」のようでありながらも意外と普段の生活を映しているようでおもしろいです。



4.Afrojack & Shermanology 『Can't stop me』

Afrojackの従来のクラブミュージックを引き継いだ強烈な音楽に、女性の強く太い声が合わさって、踊りだしそうになる曲です。PVでは、自家用ジェットやリムジンが登場し、DJのリッチな生活をかいまみることができます。



■世界と日本のEDMはこれからどうなるの?

日本にも最近、EDMが上陸しています。Afrojackが三代目J Soul Brothersの楽曲を手掛けたり、Aviciiが三回連続で日本公演をキャンセルしたりしたことは話題になりました。しかし、『Dragon Night』(ドラゲナイ)をフランスのDJ、Nicky Romeroが作曲したことがよく知られていないように、日本への浸透は道半ばなのかもしれません。

私個人がEDMを聴いて、観て、感じたことを正直に言うと、DJがあまりターンテーブルを使わないので、時々エフェクトをしているだけのようであまり即興性がないな、ということでした。頭の固い私のみならず、DJがシャカシャカと複数のCDをその場でリミックスして『演奏』するのがクラブミュージック、そして音楽の醍醐味だと思っている人はいるのではないでしょうか。音楽番組で事前に録音した歌を使うことが禁じられているように、日本では特にその考えが根強いと思います。EDMが大衆化しすぎたため、ドレスコードがなくなり、参加者がダンスではなくジャンプすることに、クラブ音楽の変化を感じる人もいるかもしれません。

しかし、ロマン派もビートルズも登場したときは強い批判を受けたものですし、音楽界に強い衝撃を与えましたが、それ以前の音楽の要素を引き継いだ面もあります。EDMはそもそも広く、境界線のあいまいなジャンルなので、他のジャンルを排除したり変化を受けずにそのままで残り続けたりする心配は必要ないのではないでしょうか。EDMが広く浸透し、もはや新参者でなくなったときにどんな変化を他のジャンルにあたえているか、EDMの次にはどんな音楽が出てくるのか、とても楽しみです!

<大学生のまずこれステップ>
1.EDMをなにか一曲聴いてみる
2.お気に入りの曲を見つける
3.自分の音楽の幅を広げる

文・田島

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