Vine動画で話題のほくぴー・Red Jokerが考える 「好きを仕事にするための働き方」とは? 2ページ目
Red Joker 僕の場合は、Vineを使いはじめたのは高校1年生のときで、先輩に教えてもらったのかな。当時はまだ英語版のみで、動画を上げている人も外国人しかいなかったんですけど、手軽に自分でも動画をアップできることにハマっちゃって、そうこうしていると海外からもそこ動画にコメントが付くようになってますます面白くなっていきました。それに、VineはTwitterよりも早くトレンドが入ってくるので、海外の新しもの好きには重宝していました。ほら、言葉(文字)じゃなくて映像だから眼で見ればスグにわかりますよね。Vine動画をきっかけに日本で流行ったものもけっこうありますよ。
ほくぴー 僕はそもそも動画をつくること自体が大好きで、ちょうど日本語版が出るか出ないかぐらいにVineと出会いました。
__Vineに限らずSNSや動画のプラットフォームというのは、発信されたものをフォローする人が大半で、ごく一握りの人が発信していると思いますが、なぜ自分は発信する側になったのでしょうか?
ほくぴー 努力の仕方がやってみたらわかった感じ、ですかね。ほら、よく頑張れって誰でも言われるし自分でもなにかにつけてがんばろうって思うじゃないですか。でも、そもそも好きじゃないとそのがんばりも続かないものですよね。僕はたまたまそれが動画づくりであり、Vineだったから追求できたんだと思います。ただ、カメラに向かって何かを表現するのって、一番最初は心の何処かにやっぱり抵抗があったのは確かです。まあそれもやっちゃえばいいだけの話で、中途半端でやるから恥ずかしいんだってことが、やってからわかりました。それに、そもそも何かを表現したい性格でしたし。
Red Joker Vineの何が好きかっていえば、手軽さですかね。それに僕は始めから抵抗はなかったし、外で撮影してても恥じらいはないです(笑)。ただ、Vineに出会うまではいわゆる普通の高校生で、いまはぜんぜんそんな雰囲気はないんですけど、はじめた当初(の時代背景に)はいわゆる「ハーフいじめ」みたいなこともあったんですけど、Vineを始めて評判になってきたらいつの間にか「お前スゲーな」って言われるようになって、そのきっかけになったVine動画がいまも続けられていることは幸せなことです。発信することによって、自信もついたし成長もしたと思います。
__なるほどねえ。ちなみに、お話を聞いているとずいぶん昔の話をされているように思えますが、Vineってリリースされたのはいつ頃でしたっけ?
ほくぴー 丸3年ぐらいですかね。
__ヤングなお二人からすると、3年は昔になるんですね……。Vineに出会う前から自分で情報発信的なことはされていましたか?
ほくぴー やってないです。
Red Joker 僕もVineが初めてです。
__そんなお二人がたった2年ほどでいまはクリエイターとして活躍していると。では、これからお二人みたいにクリエイティブな情報発信をしてみたい人にとって、Vineという動画プラットフォームはまだチャンスありですかね?
ほくぴー ちょっと前までは勢いが落ちてきたかなあ〜って気がしてたんですが、つい最近、また投稿する人も数も増えてきていて、それに合わせてフォロワー数もループ数も増えてきてますので、もうひとブレークVineはあるんじゃないかと思っています。現に、僕はいつもGROVE所属のメンバーやトップViner的な10人ぐらいの人の動向を見ているんですけれど、1年ぐらい前のフォロワー数とループ数の伸びと、ここ最近とでは2倍ぐらいちがってきています。感覚では「そうでもないのかな」と思っていたんですけど実はそれは単なる慣れで、数字で比較すると伸びていることがわかりました。自分の場合は、少し前までは1日平均70人ぐらいのフォロワーが増えていたんですけど、今はその倍になっています。
Red Joker それに最近の話ではありませんが、Twitterに動画が流せるようになってからはTwitter経由のフォロワーは断然増えましたね。
ほくぴー 動画プラットフォームの中で、ストーリー性が出せるものとしてはVineが最短なんですよ。逆にYouTubeなどは映画も流せるぐらいですから最長。でも、僕らのライフスタイルを考えると、おそらく1時間の動画って今後は徐々に見なくなっていくと思うんですよね。モバイルが今後すたれることはまずないじゃないですか。そうなると、自己表現していく場っていう意味ではVineの可能性はまだまだあると思っています。
__ライフスタイル的には「観る」より「見る」ほうが近いということ?
ほくぴー そうです。なのでVineの6秒動画ループってとても重要な要素であり、広告効果も高いと思っています。ただし、Vineはリリース当初からアプリ自体のマネタイズ(広告を挿入したり)を行わないことでユーザーの使いやすさとトレードオフしていたところもあるため、あえて(広告効果の)トラフィックが測れないような設計にしているので、まだまだ広告クライアントの認知は高くないのですが。
__では最後に、一言をお願いします!
ほくぴー 働くことにネガティブなイメージを持っている人には、きっと良い刺激になると思います。好きを仕事にするための働き方、クリエイティブに成長したい人はぜひ。
Red Joker そうですね、自分のアイデアを映像で形にしたい人、一緒にやりましょう!