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【連載第8回】「プラスにする中学受験」~親の願い~

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2016/06/03
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親の選択はかなり信頼できます。わが子がのびやかに育つのにいい環境を与えたい。そのためなら出費もいとわない。親は明治時代から学校を選択してきたのです。

何年も私立中学校・高校を取材してきましたが、ご存知のように御三家といわれる学校は多少変動しても人気は変化していません。御三家はずっと「親に選ばれ続けている」のです。私はここに親の目の確かさを感じます。

御三家は質素です。校舎も派手ではありません。図書館などはさすがに立派でしたが、バブルのときはパソコン完備、音響効果のいいホール、海外旅行の修学旅行、など宣伝するところが多い中で競うこともありませんでした。

授業熱心な学校が多かったですが、補習や成績順のクラス編成、など露骨な大学受験をめざす競争的な雰囲気もありませんでした。

「うちは受験を目指していません。生徒会や部活、クラブ活動などで活躍するような生徒のほうがいい結果を残しているように思いますね」

受験校ではないと強調したのは女子学院の校長先生でした。その先生によると合格率に目の色を変えると、私立の校風が守れなくなり、「私立ブーム」が去ったあと女子学院を支えるものがなくなってしまうとおっしゃっていたのが印象的でした。

『「お受験」の歴史学』という本があります。同志社大学教授の書いた本で明治時代に始まった小学校受験の変遷をまとめています。その本によるとはじめは入学試験もなかったそうです。全員合格、定員に満たない学校もありました。それでも入れたい人がいたのです。私立小学校に入れる親は、教育に強い関心をもつ給与生活者。財産よりその子にいい教育環境をと考える中産階級の親たちでした。

この人たちが作った私立受験ブームは今も続いています。高い授業料を払ったのは「いい教育環境」を求めたためのです。

実際、親に選ばれ続けてきた私立校それぞれのよさは堅持してきた校風にあります。その学校の校誌などを読むと、その学校に賭ける先生方の熱い思いが伝わってきます。

何度か存亡の危機にも遭遇しながら、堅持してきた私立。そこが魅力の源泉になっていることがわかります。

学校選びに大学合格実績だけに目を奪われない親たちは頼もしいと思います。


【著者プロフィール】杉山由美子

出版社勤務をへて、フリーランスライターに。おもに教育、女性が働くことについて取材、執筆をしている。著書に『長男が危ない』(草思社文庫)『中学受験SAPIXの授業』(学研新書)『お金をかけずに「できる子」を育てる』(「岩崎書店)など多数。


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