アニメに登場するキャラクターの中には、なぜか視聴者やファンから「異常に嫌われている」というキャラクターが存在します。もちろん悪役は嫌われることが多いのですが、そうではないのになぜか嫌われているキャラクターも多くいるもので……。そこで今回は、悪役ではないのに、なぜか視聴者から大きく嫌われてしまったキャラクターを紹介します。

●扇要（コードギアス 反逆のルルーシュ）

『コードギアス 反逆のルルーシュ』は2006年に1期、2008年に2期が放送された人気作品。扇要は主人公のルルーシュが率いる黒の騎士団の主要メンバーです。しかし後に色恋沙汰からルルーシュたちを裏切ります。そして最後までちゃっかりと生き残り、最終的にはなんと日本の首相になりました。裏切り者なのにいいところだけ持っていったということで、視聴者から嫌われました。

●高坂桐乃（俺の妹がこんなに可愛いわけがない）

主人公・高坂京介の妹で本作のヒロイン。成績優秀でスポーツ万能、さらにファッション雑誌のモデルをするなど恵まれた美貌も兼ね備えています。しかし性格はかなりきつく、兄に対して見下したような態度を取ります。もちろんこれは兄を好きであることの裏返しで、いわゆる「ツンデレ」なのですが、ツンがきつすぎてかわいく見えません。これが嫌われてしまう要因の一つでした。

●涼宮ハルヒ（涼宮ハルヒの憂鬱）

一世を風靡(ふうび)した本作のヒロインである涼宮ハルヒ。「唯我独尊！」といった性格のキャラクターで、作中では周囲の迷惑など顧みずわがまま放題やりたい放題でした。中には「それはやり過ぎでは……」と見ている側も困惑するような横暴も多く見られました。もちろんこれもキャラクターの個性ですが、視聴者にはちょっと行き過ぎなように見えてしまいました。

●美樹さやか（魔法少女まどか☆マギカ）

主人公・鹿目まどかの親友です。活発で明るいムードメーカーですが、恋心を抱く上条恭介のために魔法少女になってから状況が一変。友人の志筑仁美から恭介に恋していることを告白され、人間でなくなったさやかは自ら身を引き、次第に思い詰めていきます。最後は自暴自棄になってしまい……。思春期の少女らしいリアルなキャラクターでしたが、思い詰めてからの振る舞いがあまりにもネガティブで、見ていてイライラするという人がいました。事の発端となった上条恭介が嫌いという人も多くいます。

●白梅梅（ベン・トー）

半額弁当をめぐる高校生の戦いを描いた作品。白梅梅(しらうめ うめ)は、主人公の佐藤洋の同級生で長い黒髪が特徴です。同級生の白粉花(おしろい はな)を溺愛しており、半額弁当争奪戦の関係で花と共に行動することの多い洋を敵視しています。その敵視っぷりはハンパではなく、暴力を振るうなどやりたい放題。その原因が洋にあるケースもありますが、その理不尽さは見ていて「なんだこのキャラは……」と思えるものでした。

●福部里志（氷菓）

古典部のメンバーの一人で、主人公の折木奉太郎の親友。自らを「データベース」と称するほどさまざまな知識に長けており、時には奉太郎が事件を解決する大事なヒントを出すこともあります。明るい性格ですが、どこか人を食ったような振る舞いが多く、それが鼻に付くという人も多くいました。それなのに「自分には能力がない」と悲観的な感情も持っており、それが面倒くささを出しています。

●フグ田タラオ（サザエさん）

もう50年近く放送されている、日曜夜の看板番組『サザエさん』。最近では奇行が目立つ堀川君などが注目されていますが、なぜかネット上ではタラちゃんを嫌う声が多いのです。その理由は、空気が読めない発言や行動、また幼児とは思えない大人びた皮肉や指摘などをすること。これが「うっとうしい」と感じるのだそうです。他にもサザエさんを「デリカシーがない」と嫌う声があったりします。

なぜか嫌われているアニメのキャラクターをピックアップしてみました。この中だと、やはり扇の不人気っぷりがダントツかもしれませんね。桐乃もネット上では「嫌い」という声を多く見掛けますが、やはりツンデレヒロインでも、わがままが過ぎたり、行き過ぎた行動が多いと嫌われてしまうようです。ヒロインはツンデレなことが多いので、嫌われヒロインは他にもいそうですね。

(中田ボンベ＠ｄｃｐ)