ブラックバイトに注意! アルバイトを始める際に気をつけるべきポイント3選 2ページ目
労働基準法を守っているか?
労働者を雇用する事業主は、労働基準法を順守しなければなりません。
労働基準法は、その名のとおり労働条件に関する基準を示した法律です。
残念ながら、労働基準法を順守しないでアルバイトを雇用するという事業主もありますので、そこで働かないようにしないといけません。
厚生労働省によれば「学生アルバイトにも労働基準法は適用される」として、以下の点について周知徹底を図っています。
1.アルバイトを始める前に、労働条件を確認しましょう!
2.バイト代は毎月、あらかじめ決められた日に、全額支払われるのが原則! 3.アルバイトでも、残業手当があります 4.アルバイトでも、一定の条件を満たせば、有給休暇が取れます 5.アルバイトでも、仕事中のけがは労災保険が使えます 6.アルバイトでも、会社が自分の都合で自由に解雇することはできません 7.困ったときには、総合労働相談コーナーに相談を ≪引用:厚生労働省「アルバイトを始める前に知っておきたい7つのポイント」≫ |
特に3・4・5・6については知らなかったという人が多いかもしれません。
自分の身を守るためにも、アルバイトに関する常識として身に付けておくのが良いでしょう。
保険に加入しているか?
「社会保険」「雇用保険」についてきちんと加入されるのかも要確認です。
事業主自身が理解していないかもしれませんが、労働時間によってはアルバイトでも社会保険や雇用保険の加入対象となります。
社会保険 | 雇用保険 |
・1日の労働時間が一般社員のおおむね3/4以上 ・1か月の労働時間が一般社員のおおむね3/4以上 |
1週間の労働時間が20時間以上、6カ月以上の雇用が見込まれる |
一般的なアルバイトでの「1週間の労働時間が20時間以上」をはじめ、短期アルバイトで「1カ月の労働時間が一般社員のおおむね3/4以上」なることはめったにないかもしれません。
しかし、夏休みや冬休みなど長期休暇を使った長期アルバイトをする場合、「社会保険」加入対象かどうかについて本来であれば雇用主との要確認事項です。
心配な人は、1週間の労働時間や1日・1か月の労働時間を自分でも控えるようにして、保険加入についてチェックすると良いでしょう。
アルバイトで困ったときは第三者機関へ相談してみよう!
もし、アルバイト先で何か問題が起こった場合やブラックバイトで働くことになってしまったなどと言う場合は、ひとりで悩むことはありません。
まずは第三者機関に相談して、解決を図りましょう。
全国の労働局や労働基準監督署が管轄する「総合労働相談コーナー」、または「学生ユニオン」に相談してみることをおすすめします。
学生ユニオンとは
「学生ユニオン」は学生の労働について相談を受け付けてくれる組織のこと。
例えば、『首都圏青年ユニオン』は「アルバイト・派遣・パートタイム・契約職・正社員、どんな職業・働き方でも誰でも一人でも入れる、若者のための労働組合」です。
アルバイトで働く学生の労働相談も受け付けていますので、首都圏にお住まいの学生の方は参考にしてみてください。
コロナ禍でバイトに影響がある場合
コロナ禍でアルバイトのシフト日数や勤務時間数が減ってしまい、悩んでいる学生もいるでしょう。
もし、コロナ禍による
・アルバイト先の休業
・シフト日数や勤務時間の減少
などに遭った場合は、厚生労働省の支援「新型コロナウイルス感染症対応休業支援金・給付金」の対象になる可能性がありますので、泣き寝入りする前に政府の支援を検討することをおすすめします。
給付金は郵送だけでなくオンラインでも申請可能です。
書類の提出や給与明細の写しなど書類申請が必要になりますが、わからないことはコールセンターへの電話でも解決できます。
まとめ
アルバイト探しと言うもの自体、自分に合うところを探すのはなかなか難しいものですが、面接やアルバイト選びなどブラックバイトを避けることはできます。
ブラックバイトはブラック企業のアルバイトバージョンで、アルバイトの人たちに対して法に抵触あるいはグレーな働き方を強要する場所です。
自身が採用されたアルバイト先がブラックバイトだった場合はひとりで抱えず、まずは「総合労働相談コーナー」または「学生ユニオン」へ相談し、解決を図りましょう。
せっかくの楽しいキャンパスライフがブラックバイトによって暗いものにならないよう、アルバイト先は慎重に選んでくださいね!
(高橋モータース@dcp)