​アメリカの大学生は猛勉強するって本当? 日本とアメリカの勉強時間を比較してみた!

学生の窓口編集部

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現在大学生の皆さんには耳の痛い話かもしれませんが、「日本の大学生はあまり勉強をしない」なんていわれますね。対して、アメリカの大学生は「卒業」また「就職」に向けて好成績を収めないといけないため猛勉強する、なんていわれます。この巷間いわれることは本当なのでしょうか!?


■文部科学省の資料に見る日米の大学生の勉強時間比較

日本の大学生とアメリカの大学生の「勉強時間」について比較したデータを探してみたところ、文部科学省が公表したデータの中に、「授業に関する学修の時間(1週間当たり)」を、日米の大学1年生で比較したものがありました。データの出典が2007年とちょっと古いのですが、これをご紹介すると以下のようになります。

■日米の大学生の勉強時間比較(1週間当たり)

0時間:日本 9.7%/アメリカ 0.3%
1-5時間:日本 57.1%/アメリカ 15.3%
6-10時間:日本 18.4%/アメリカ 26.0%
11時間以上:日本 14.8%/アメリカ 58.4%
⇒データ出典:文部科学省

日本では1週間当たりに「1-5時間」勉強するという大学生が最も多く「57.1%」ですが、アメリカでは「11時間以上」勉強するという大学生が「58.4%」と最多です。

また、アメリカの大学生のウイークデーの行動について調査した2015年のデータがありまして、それによればアメリカの大学生はウイークデーに1日平均「3.3時間」を勉強(チャート内表記はEducational activities)に充てています。土日休みとして、1週間では「16.5時間」になりますから、この結果からも日本の大学生よりも総じて勉強時間が長いことが分かります。
⇒データ出典:『UNITED STATES DEPARTMENT OF LABOR』の「Time use on an average weekday for full-time university and college students」

ただし、これだけをもって日本の大学生の方がアメリカの大学生より勉強していないとはいえません。前記の文部科学省の同資料の中に、「平均学修時間(学年別・専門別)」という比較もあって、それによれば以下のようになります。

■平均学修時間(学年別・専門別)の日米大学生比較

1年生文系:日本 8.9時間/アメリカ 13.3時間
1年生理系:日本 9.6時間/アメリカ 15.7時間
4年生文系:日本 14.5時間/アメリカ 13.1時間
4年生理系:日本 28.6時間/アメリカ 16.6時間
⇒データ出典は同上・文部科学省

大学1年生では文系・理系共に、アメリカの大学生の方が学修時間は多いですが、4年生になると文系・理系共に日本の大学生の方が学修時間が多いのです。特に理系の学生では、アメリカの大学生の「16.6時間」を「12時間」も上回っていることが分かります。理系学部では、4年生になると卒論などでとても忙しいとはよく聞くところですが、その実態がこのデータにも表れているのではないでしょうか。

日米で大学生の勉強時間を比較してみると、総じてアメリカの大学生の方が勉強時間が多いですが、4年生になるとそうでもないという結果になるようです。大学生は勉強が本分といいますが、これを読んでいる大学生の皆さんは社会人になってから後悔しないよう、しっかり勉強に励んでくださいね。
Photo(C)FreeDigitalPhotos
(高橋モータース@dcp)

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